パパが抱っこすると泣くのはなぜ?嫌われているわけじゃない理由と、今日からできる工夫


「ママが抱っこするとピタッと泣き止むのに、パパが抱っこした瞬間ギャン泣き…」
「正直、ちょっとショック」「嫌われてるのかな…」

そんな気持ちになっているパパ向けの記事です。

先に結論から言うと、

・パパが嫌いだから泣いている
・パパの抱っこが下手だから泣いている

わけではありません。

赤ちゃん側の理由や、そのときの状況が重なって、

「今はパパの抱っこだとしんどい」

となっているだけのことがほとんどです。

この記事では、

・よくある「パパ抱っこで泣く理由」のパターン
・嫌われているわけではないと考えていい根拠
・パパが今日からできる抱き方・慣れさせ方の工夫
・それでも泣いてしまったときの切り替え方

を、パパ目線で整理していきます。


目次

パパが抱っこすると泣く、よくある理由パターン

まずは、よくあるパターンをざっと見てみましょう。

匂い・温度・触り心地が違うから

赤ちゃんは、大人が思っている以上に

・匂い
・肌ざわり
・温度

に敏感です。

ママに比べてパパは、

・体温が高くて「暑い」と感じやすい
・ひげのチクチク、腕の毛の感触が強い
・タバコ・整髪料・柔軟剤・職場の匂いなど、いつもと違う匂いがする

といった違いを、赤ちゃんなりに「なんか違う」と感じています。

特に

・タバコのにおい
・強い香水や柔軟剤
・仕事終わりの汗のにおい

は、赤ちゃんにとってはかなり刺激が強めです。

泣かれると「拒否された」と感じますが、
赤ちゃんの感覚としては

「いつもと違う…落ち着かない…」

くらいのイメージに近いことも多いです。

抱き方・体勢が「不安定」に感じる

ママに比べてパパは、

・身長が高い
・腕も長く、抱き上げる位置が高くなりがち
・力が強い分、動きが大きくなりやすい

という特徴があります。

その結果、

・首や背中がふわふわして安定しない
・揺れが大きくて、ふわっと浮く感じがする
・縦抱きの角度がきつくてしんどい

と、赤ちゃんにとっては「落ち着かない抱っこ」になっている場合があります。

特に首すわり前〜すぐ後くらいは、
ちょっとした角度や支え方の違いで、安心感が変わりやすい時期です。

単純に「慣れの差」がある

ママは

・授乳
・寝かしつけ
・昼間の抱っこ

など、一日の中で赤ちゃんと密着している時間が圧倒的に長いことが多いです。

パパはどうしても

・平日は朝と夜だけ
・土日だけ長く一緒にいる

という形になりがちで、「慣れの時間」が少なくなります。

赤ちゃんからすると、

「ママの抱っこ=いつものパターンで安心」
「パパの抱っこ=慣れてないから、今は不安」

となっているだけのことも多いです。

タイミングが悪かったパターン

・お腹が空いている
・眠すぎて限界
・すでにグズグズMAXのタイミング

こういうときにバトンタッチでパパが抱っこすると、

「今は誰でも泣く状況」なのに

「パパに代わった瞬間に泣き出した」→「やっぱり俺の抱っこがダメなんだ…」

となりがちです。

実際には、

・限界が近い状態でバトンを渡されることが多い
・「最後に抱っこした人」が悪者にされがち

というだけの場合も、かなりあります。


嫌われているわけではないと考えていい理由

パパのメンタルに直結する部分なので、ここを先に整理しておきます。

毎回ではなく「特定の条件」で泣いていないか

・お風呂あがりの眠いときだけ
・ママが見えるところにいるときだけ
・夜の機嫌が悪い時間帯だけ

など、「いつでもどこでもパパだと泣く」わけではないことがほとんどです。

もし

・機嫌のいい時間に
・静かな部屋で
・ゆっくり抱っこしてあげると

意外と落ち着く、というなら

「状況の問題であって、パパが嫌だからではない」

と考えていいサインです。

成長とともに変わっていく

今は「パパ抱っこで泣く」時期でも、

・首がしっかりしてくる
・視界が広がる
・パパと遊ぶ時間が増える

につれて、

「パパ=あそんでくれる人」「パパ=安心して寝られる人」

と変わっていくケースは多いです。

一時期だけ「ママ最強期」が続くこともありますが、
だからこそ、今の「泣かれ期」をどう乗り切るかがポイントになります。


今日からできる、パパの抱っこ改善ポイント

ここからは、具体的な工夫をいくつか紹介します。

匂い・服装を少しだけマイルドにする

・タバコは赤ちゃんのいる部屋では吸わない
・外で吸った場合でも、抱っこの前は手洗い・うがいをする
・強い柔軟剤・香水は控えめにする
・パジャマや部屋着は、ママと同じ洗剤・柔軟剤で洗ってみる

「ママと同じ匂いの服」で抱っこするだけでも、
赤ちゃんにとっては安心材料になります。

抱っこの「安定感」を意識する

ポイントは3つです。

  1. 背中とお尻をしっかり支える
  2. 首すわり前〜すぐ後は、頭の付け根も片手で支える
  3. 動きは大きくなくていいので、とにかく一定のリズムで

縦抱っこの場合は、

・自分の胸に赤ちゃんをぴったりくっつける
・お腹〜腰のあたりを片腕で支え、もう片方の手で背中をホールド

横抱っこの場合は、

・赤ちゃんのお尻が自分の腕の内側に乗るように
・頭〜首の付け根が自分の腕に預けられるように

「力で持ち上げる」より、「体に預けてもらう」イメージで抱くと安定しやすいです。

抱っこ紐やスリングを使うのもおすすめです。

・パパの両手が空く
・赤ちゃんの体勢が安定しやすい
・ママと同じ抱っこ紐を使うと「いつもの抱かれ方」に近づく

などのメリットがあります。

最初は「機嫌のいい時間」を狙う

・お腹が満たされていて
・眠りすぎていなくて
・部屋も比較的静かで

という時間を狙って、パパ抱っこの練習をしてみましょう。

・朝起きてすぐ
・お昼寝から目覚めた直後
・お風呂上がりのご機嫌タイム

など、その子なりの「機嫌がいい時間帯」があるはずです。

最初から「ギャン泣きタイム」だけで勝負すると、
パパも心が折れやすいので、ハードルを下げてOKです。

「まずは1分」から慣れていく

いきなり長時間完璧にやろうとせず、

・最初は1分抱っこ
・慣れてきたら3分
・そのうち10分…

と少しずつ伸ばしていくイメージがおすすめです。

「泣き出す前にバトンタッチ」でもいいので、

・赤ちゃんの記憶の中に「パパに抱っこされて心地よかった時間」を少しずつ増やす

ことを目標にしてみてください。


それでも泣いてしまったときの対応

どんなに気をつけても、泣くときは泣きます。

そのときに大事なのは、

・自分を責めすぎないこと
・ママも責めないこと
・赤ちゃんが落ち着く形に、早めに切り替えること

です。

一度は「パパのまま落ち着けるか」少しだけ粘ってみる

すぐにママに返すのではなく、

・場所を変えてみる(ベランダ近く・別の部屋など)
・姿勢を変えてみる(縦抱き→横抱きなど)
・小さな声で歌ってみる

など、パパなりに数十秒〜1分くらい工夫してみるのは大事です。

うまくいくと

「パパでも泣き止ませられた」

という自信になります。

無理はせず「早めにバトンタッチ」もアリ

ただし、赤ちゃんがどんどんヒートアップしてきて、

・顔が真っ赤
・息継ぎも苦しそう
・泣き声が悲鳴に近くなっている

という状態になってまで、意地を張る必要はありません。

「ちょっと難しそうだから、一回ママにお願いしてもいい?」と
素直にバトンを渡すのも、パパの大事な役割です。

その代わり、

・ミルクを作る
・オムツ替えの準備をする
・洗い物を片付ける

など、他の「今できるお世話」に回ってみると、
「役に立てている実感」も持ちやすくなります。


まとめ:泣かれても、パパはちゃんと必要とされている

パパが抱っこすると泣くのは、

・匂い・抱き方・体格の違い
・慣れの差
・タイミングの悪さ

などが重なっていることがほとんどです。

決して

「パパが嫌い」
「パパは不要」

というサインではありません。

むしろ、

・毎日数分でも抱っこしてみる
・抱っこ紐やスリングを使って、安定感を出してみる
・匂いや服装を少しマイルドにしてみる

そんな小さな工夫を続けていくことで、

「パパの抱っこ=安心する」
「パパの抱っこ=楽しい」

というイメージに、少しずつ変わっていきます。

今は泣かれることが多くても、
1〜2年たつと

「パパじゃないと嫌だ!」
「パパ、だっこして!」

とくっついてくる時期が、必ずといっていいほどやってきます。

その未来のための「準備期間」と思って、
今日も1分だけ、パパ抱っこにチャレンジしてみてください。

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