「子どもはほしい。でも、お金のことを考えるとちょっとこわい」
「出産っていくらかかって、そのあと毎月どれくらい増えるんだろう?」
頭のどこかでずっとモヤモヤしているのに、
仕事も忙しくて、腰を据えて調べる時間がとれないパパは多いと思います。
ここでは、細かい数字を完璧に覚えるのではなく、
・出産〜1歳でどんなお金が出ていくのか
・どんな給付金や手当で少し戻ってくるのか
・今のうちにどう備えておけば安心度が上がるのか
を、パパ目線で「ざっくり」整理します。
出産〜1歳までにかかるお金をざっくり分解してみる
まずは「どこにお金がかかるのか」を大きく分けます。
- 出産・入院まわりのお金
- 妊娠中〜産後の医療費
- ベビー用品の初期費用
- 毎月のランニングコスト(おむつなど)
一つずつ、イメージが湧くように見ていきます。
1. 出産・入院まわりのお金
ここがいちばんインパクトの大きいところです。
ざっくり含まれるもの
・分娩費用
・入院費(部屋代・食事代など)
・無痛分娩や帝王切開を選んだ場合の追加料金
・個室や特別室を選んだときの差額
病院や地域によって本当にバラバラですが、
「合計で数十万円規模になることが多い」くらいのイメージを持っておくといいです。
ここから「出産育児一時金」が差し引かれ、
パパママが実際に払うのは差額部分、となるケースが一般的です。
※2025年12月時点
2. 妊娠中〜産後の医療費
出産そのもの以外にも、地味に出ていくのがここです。
・妊婦健診(自治体の補助券でかなりカバーされるが、持ち出しがゼロとは限らない)
・追加検査(希望して受ける検査など)
・産後健診、母乳相談、心身の不調での受診
・赤ちゃんの定期健診や予防接種の自己負担分
自治体の助成でかなり軽くなる部分もありますが、
合計すると「思っていたより出ていったね」という感覚になりがちです。
3. ベビー用品の初期費用
一度きりの「初期投資」に近いお金です。
代表的なもの
・チャイルドシート(車持ちは必須)
・ベビーベッド・布団、もしくはベビーベッド代わりのグッズ
・ベビーカー、抱っこ紐
・ベビー服、肌着、ガーゼ、スタイ
・おむつ用ゴミ箱、沐浴グッズ、体温計、爪切り など
全部新品でそろえるときりがないので、
・中古やお下がりで十分なもの
・レンタルでいいもの
・新品で買いたいもの
をママと相談してみてください。
この部分は意見が衝突する場合もありますが、後々後悔するのは「中古でいいのに新品を買った」場合よりも「新品がよかったのに中古を買った」ことです。
「中古でいいのに新品を買った」は、基本お金に関する後悔となりますが、
「新品がよかったのに中古を買った」は、「もっと自分で新品の可愛いベビー服を選んで、着せてあげたかった」「ネットで買ったけど思ったよりボロボロで、もっとキレイなものを想像していた」「すぐに壊れてしまった」など、気持ちに関する後悔が多いです。お金はなんとかなっても、我が子の”貴重な赤ちゃんの時期”は一度しか訪れません。
ここは、ママとパパと2人でゆっくりと話し合ってください。
4. 毎月のランニングコスト
ここは、家計にじわじわ効いてくる部分です。
・おむつ・おしりふき
・ミルク、哺乳瓶の消耗品
・ベビー用スキンケア(保湿、日焼け止めなど)
・サイズアップした服や靴
「毎月だいたいこれくらい増えそうだな」という感覚を持っておくと、
家計の見直しもやりやすくなります。
メーカーやブランドによって金額が様々です。今一度ママと一緒に店舗に見に行って下調べしましょう。
もらえるお金・減らせるお金もセットで見る
お金の話は「出ていく」だけ見ていると不安が膨らむので、
「入ってくる・減らせるほう」もセットで見ていきます。
ここでは代表的なものだけ押さえておきましょう。
(細かい条件や金額は変わることがあるので、必ず自治体や健康保険、会社の案内で確認してください)
出産育児一時金
・赤ちゃん1人につき、一定額が健康保険から支給される制度
・多くの産院で「直接支払制度」を利用できる
・病院の請求額からこの一時金分が差し引かれ、差額をパパママが支払う形が一般的
ポイントは、
「出産費用の全額を自分たちだけで準備するわけではない」
ということを、パパがちゃんと理解しておくことです。
出産手当金(ママが会社員の場合)
・ママが会社員で、産休に入って給料が出ない期間に、
健康保険から一定割合の「手当金」が出る仕組み
ママ目線では、
「収入ゼロになるわけじゃない」と分かっていても、
具体的な金額やタイミングが見えないと不安です。
パパが一緒に
・いつからいつまで、どれくらい出るのか
・会社や健康保険からの説明を一緒にチェックする
だけでも、心細さはかなり違ってきます。
育児休業給付金(ママ・パパ)
・雇用保険から、育児休業中の一定期間に支給される給付金
・条件を満たせば、ママだけでなくパパも対象
パパが育休を取る場合は、
・給付がどのタイミングでどのくらい入ってくるか
・その間の社会保険料や税金はどうなるか
をざっくりでも把握しておくと、収入の落ち込みのイメージがつかみやすくなります。
児童手当・自治体の医療費助成など
・子どもが生まれると、児童手当が支給される
・自治体によっては、子どもの医療費がほぼ無料になる制度がある
ここは地域差が大きいので、
「住んでいる市区町村のサイトを夫婦で一度一緒に見る」
というアクションだけでも、かなり情報が整理されます。
今からできる「備え方」の方向性
ここからは、具体的な金額よりも「考え方」の話です。
1. 出産〜1歳の「現金クッション」を作る
いきなり完璧を目指さなくて大丈夫です。
・出産〜1歳のあいだに増えそうな支出
・出産・入院の自己負担分
・もしものトラブル(切迫早産、入院が長引く、里帰りの交通費が増えるなど)
をざっくり思い浮かべながら、
「最低でもこのくらいは現金で持っておきたいね」というラインを
夫婦で決めておくのがおすすめです。
目安としては、
・共働きなら生活費の数か月分+出産周りの臨時費用
・片方が専業または育休で収入が下がるなら、少し多めに
くらいの感覚で大丈夫です。
2. 毎月の「育児積立」を決める
今からでもできる、いちばんシンプルな備えはこれです。
・毎月、決まった額を「ベビー・育児用」として別口座に移しておく
・1万円でも2万円でもいいので、先に移してから残りで生活する
いざという時に
「ここから出せばいい」と分かっているお金があるかどうかで、
メンタルの余裕が全然違います。
ママとしても、
「ちゃんと積立してくれている」という事実そのものが心強いポイントになります。
3. 家計管理アプリやシートで「ざっくり見える化」する
細かい家計簿をつけるのが苦手なパパでも、
・家計管理アプリで「今月いくら使ったか」だけ見る
・出産用に簡単なエクセル/スプレッドシートを作る
といった、ゆるい管理なら続けやすいことがあります。
パパが主導で
「出産と育児用に、簡単な一覧を作ってみたよ」
と見せてあげるだけでも、
ママの安心度はぐっと上がります。
気をつけたいポイント:やりすぎない、怖がりすぎない
お金のことを考え始めると、
極端な方向に振れやすいのもよくあるパターンです。
保険を増やしすぎない
不安になって、
・医療保険
・学資保険
・死亡保険
・がん保険
などを一気に増やしてしまうと、
毎月の保険料が重くのしかかります。
ポイントは
・今入っている保険で、どこまでカバーできているか
・本当に足りないところだけ、ピンポイントで補う
という視点です。
必要なら、一度ファイナンシャルプランナーに
「今の保険のままで大丈夫か」だけでも相談してみるのもありです。
オンラインで気軽に聞けちゃう「貯蓄のこと」「保険のこと」FP紹介サービスの【マネマッチ】
節約でママの心と体を削らない
・おむつをギリギリまで替えない
・ミルクやごはんを減らして節約する
といった「子どもの快適さや健康を削る節約」は、
長い目で見て良いことがありません。
節約するなら、
・大人の外食やサブスクを見直す
・使っていないサービスを解約する
・ベビー用品はレンタル・中古・お下がりをうまく使う
など、まずは「大人側で調整できるところ」から始めるのがおすすめです。
パパが今からできる3つの行動
最後に、この記事を読み終わったあとに
パパができる具体的な一歩を3つに絞ります。
- 産院で「だいたいいくらくらいかかりそうか」を聞いてメモする
- 出産育児一時金や育休中の給付について、ママと一緒にざっくり確認する
- 毎月の「育児積立」をいくらにするか、夫婦で一度話し合う
どれも、今日からできることです。
お財布事情は、家庭により異なりますが
「妻に任せておけばいい」「自分だけで管理する」のではなく、
2人で共通の認識にするということが重要です。

