赤ちゃんを診てもらえる近所の病院リストの作り方《かかりつけと救急を分けて考えよう》

「夜中に急に熱が出たら、どこに行けばいいんだろう」
「とりあえず家の近くの病院でいいのかな…?」

いざというときに限って、頭が真っ白になったりします。
スマホで検索しながら焦るパパと、心配で泣きそうなママと、ぐずる赤ちゃん…。
できれば、そんな状況は避けたいですよね。

この記事では、

・ふだん診てもらうかかりつけ小児科
・夜間や休日の救急で頼る病院・窓口

を分けて考えながら、
パパが中心になって「近所の病院リスト」を作る手順をまとめます。


目次

なぜ、事前に「病院リスト」を作っておくといいのか

赤ちゃんの体調不良は、だいたい突然やってきます。

・さっきまで元気だったのに、急に高熱
・夜中に咳が止まらない
・転んで頭を打った

そのタイミングでゼロから

「小児科 近く」
「今やっている病院」

と検索するのは、結構ハードモードです。

事前にリストを作っておくと、

・迷う時間を減らせる
・夫婦の間で「まずはここ」と合意しておける
・ママが一人のときでも行き先に困りにくい

という安心感につながります。

パパにお願いしたいのは、この

「調べて、整理しておく」

という、ちょっと面倒だけど一度やればかなり役立つ準備です。


まずは「かかりつけ」と「救急」を分けて考える

病院リストを作るとき、
一つの病院で全部をまかなう必要はありません。

考え方としては、

・平日日中に診てもらう かかりつけ小児科
・夜間・休日・どうしても不安なときの救急先

この二つをセットで押さえておくイメージです。

ふだん診てもらう「かかりつけ小児科」の選び方

候補をいくつかピックアップしつつ、次のポイントをチェックしていきます。

1 自宅や保育園からの距離・アクセス
・ベビーカーでも行きやすいか
・雨の日に行くイメージができる場所か
・車の場合は駐車場があるか

2 診療時間・曜日
・平日の午前だけか、午後も診療しているか
・土曜の午前診があるか
・仕事帰りに間に合いそうな時間帯か

3 診療科目・方針
・小児科がメインか、内科の片手間か
・予防接種や健診も対応しているか
・必要なときに他の病院を紹介してくれそうか

4 雰囲気や話しやすさ
・先生やスタッフが話をきちんと聞いてくれそうか
・質問しても嫌な顔をしないか
・ママが「ここなら一人でも来やすい」と感じるか

ネットの口コミも参考になりますが、
一度健診や軽い体調不良で受診してみて、
「合うかどうか」をママと一緒に確認していくのがおすすめです。

夜間・休日・救急で頼る先の考え方

もう一つ押さえておきたいのが、
夜間や休日の「もしものとき」の行き先です。

例えば、

・夜間小児救急の外来
・休日当番医
・小児科のある救急病院
・どうしても迷うときに相談できる電話窓口

など。

「熱が出たけど、今すぐ救急に行くほどなのか分からない」
「とりあえず今できることは何か教えてほしい」

というタイミングでは、

・小児救急電話相談(地域によって番号や窓口名が異なる)
・救急安心センターなどの電話相談(例として#7119など)

といった相談窓口が役立ちます。

住んでいる地域で利用できる番号や時間帯は違うので、
自治体のサイトなどで一度確認して、リストに一緒に書いておきましょう。


病院リストに入れておきたい項目

スマホでも紙でもいいので、
最低限こんな情報をまとめておくと安心です。

かかりつけ候補(小児科)

・病院名
・診療科目(小児科、内科小児科など)
・住所
・電話番号
・診療時間・受付時間
・休診日
・予約方法(アプリ、WEB、電話など)
・アクセス(徒歩何分、バス停、駐車場の有無)
・ひとことメモ(先生の雰囲気、予防接種対応など)

救急・夜間用

・病院名
・診療科目(小児科があるか)
・住所
・電話番号
・夜間や休日に診てくれる時間帯
・受診のルール(電話してから行く、紹介状が必要など)
・救急電話相談の番号や時間帯

これを「かかりつけ」「救急」のブロックに分けて書いておくと、
いざというときに迷いにくくなります。


スマホでの管理方法

パパが動きやすいのは、やはりスマホ管理です。

おすすめのやり方をいくつか挙げます。

メモアプリに専用ページを作る

・タイトルを「子どもの病院リスト」にする
・かかりつけ候補、救急先、電話相談窓口を項目別に記載
・電話番号の前に「tel:」付きで登録しておくと、そのまま発信しやすい

ママと共有できるメモアプリなら、
いつでもどちらからでも確認できます。

地図アプリで「お気に入り登録」

・よく使う小児科は、地図アプリに「お気に入り」登録しておく
・「小児科」「救急」などのラベルを自分で決めておく

土地勘が微妙な祖父母や、ベビーシッターさんにも
場所を説明しやすくなります。

連絡先として登録しておく

・スマホの電話帳に「かかりつけ小児科」「夜間救急」などの名前で登録
・パパとママの両方のスマホに入れておく

焦っているときほど、
検索より「連絡先からパッと押せる」ほうが助かります。


紙でも一枚つくって、家に貼っておく

スマホが手元にない場面や、
祖父母に見てもらうことを考えると、紙のリストも役立ちます。

おすすめは、A4かA5サイズで一枚にまとめるスタイルです。

書く内容はシンプルで構いません。

・かかりつけ小児科の病院名と電話番号、住所
・夜間・休日に行く病院の名前と電話番号
・小児救急電話相談や救急相談の番号
・マイナンバーカードや医療証の保管場所メモ(例:リビングの引き出し左上など)

これを、

・冷蔵庫の扉
・玄関近くの壁
・赤ちゃんの母子手帳やお薬手帳を入れているケース

など、家族がすぐ目に入る場所に貼っておきます。

ママに何かあったときに、
パパだけでなく祖父母や来てくれた人も動きやすくなります。


ライフイベントごとに見直すタイミング

一度作って終わりではなく、
生活が変わるタイミングで見直していくと安心です。

パパに意識しておいてほしいタイミングは、次のあたりです。

1 妊娠後期〜出産前
 出産前にざっくり候補を決めておく。退院後すぐの発熱や黄疸などに備えて。

2 退院して落ち着いてきた頃
 実際に行ってみて「ここをかかりつけにしよう」と決める。

3 予防接種が本格的に始まる頃
 予防接種のスケジュールと合わせて、小児科との相性を再確認。

4 保育園入園・ママの職場復帰
 保育園からのアクセスや、お迎え後に行きやすい病院がどこかも加味して見直す。

5 引っ越しをしたとき
 これはほぼ「作り直し」に近いので、早めにリストを更新。


相談窓口もセットでメモしておこう

「今すぐ救急かどうか分からない」
「様子を見ていいのか、受診したほうがいいのか迷う」

そんなときのために、
電話やオンラインで相談できる窓口も一緒にリスト化しておきましょう。

例としては、

・地域の小児救急電話相談(番号や時間帯は自治体によって異なる)
・救急安心センターなどの電話相談窓口(例として#7119など)
・オンライン小児科相談サービス

など。

パパとしては、

・自治体のホームページで「小児救急 電話相談」「救急相談」などで検索
・利用できる番号と時間帯だけ、メモに書いておく

このひと手間が、夜中の不安な時間に効いてきます。


防災セットや救急セットと一緒に「受診グッズ」をまとめる

病院リストと合わせて、
こんなものも一か所にまとめておくと安心です。

・子どものマイナンバーカード
・医療証(乳幼児医療証など)
・母子手帳
・お薬手帳
・いつものおむつセット、着替え一式
・ビニール袋やタオル

これらを「受診セット」として一つにまとめ、
玄関付近やリビングの分かりやすい場所に置いておきます。

防災用の避難リュックや家庭用救急セットと
同じ場所にまとめておくのもおすすめです。


まとめ パパが病院リストを作っておくことは、家族への大きなプレゼント

赤ちゃんを診てもらえる近所の病院リストは、
見た目はただのメモかもしれません。

でもその裏には、

・いざというときに慌てないための準備
・ママを一人で不安にさせないための気遣い
・「子どもを守る」パパの覚悟

がぎゅっと詰まっています。

良いと思ったらぜひシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
目次