「せっかくドラム式にしたのに、全然時短になってる気がしない」
「乾燥まで回してると電気代と服の傷みが気になる」
オムツ漏れ、吐き戻し、よだれ、食べこぼし…。
子どもがいるだけで、洗濯物は一気に増えます。
その一方で、仕事や寝かしつけで親の時間は減っていく。
だからこそ、ドラム式洗濯機を「ただの洗濯機」ではなく
「家事の一部を丸ごと引き受けてくれる家電」として使い倒したいところです。
この記事ではパパ目線で
・ドラム式のメリット・デメリット
・育児家庭向け「1日の洗濯スケジュール例」
・夜間タイマー運転の注意点と音・振動の対策
・絶対にサボれない、最低限のメンテナンス
・ベビー服やガーゼを傷めにくく乾かすコツ
を整理していきます。
「細かい機能はよく分からない」「とりあえず標準コース一択」なパパでも
今日から少しずつ使いこなせるようになる内容です。
ドラム式洗濯機のメリット・デメリットをざっくり整理
まずは、パパが押さえておきたい特徴をシンプルに。
メリット
・「洗う〜乾かす」まで全自動でできる
・室内干しスペースをほぼ使わなくて済む
・花粉・黄砂・PM2.5など外干しのリスクを減らせる
・天気に左右されない(雨の日・夜でもOK)
・干す・取り込む時間がほぼゼロになる
育児中の一番のメリットは
「干す・取り込む時間と手間が丸ごと消える」ことです。
この“干す工程”を1日15〜20分とすると、
1か月で数時間、1年だとまる1日以上の時間を取り戻せる計算になります。
デメリット
・本体価格が高め
・乾燥まで回すと電気代がそれなりにかかる
・フィルター掃除などのメンテナンスが必須
・シワになりやすい素材・縮みやすい素材もある
・縦型に比べて一度に洗える量が少ない機種も多い
「何も考えず全部ぶち込んでフル乾燥」だと
電気代も服の傷みも大きくなりがちです。
逆に言えば、
・乾燥するもの
・乾燥させないもの
をざっくり分けて使い分けるだけでも、
かなりバランスが良くなります。
育児家庭向け「1日の洗濯スケジュール」例
ここからがパパの腕の見せどころです。
ベビー服やタオル、パパママの服、保育園の持ち物…。
全部を毎日きっちりやろうとすると、どこかで破綻します。
「これは夜中に乾燥まで」
「これは朝に洗って、干すのは最小限」
と分けるだけで、だいぶラクになります。
パターン1:平日フルタイム共働き家庭の一例
前提
・子ども:0〜3歳
・保育園あり
・ドラム式(乾燥機能あり)
朝
6:30
ママ:子どもの身支度
パパ:昨夜回した洗濯物(乾燥まで)の取り出しと仕分け
・子ども服・タオル類 → そのまま畳みやすい場所に置く
・シワが気になる服 → 乾燥を弱めにしておき、軽く整えてハンガーへ
このとき5分だけでも「たたむ・しまう」を進めておくと、夜がラクになります。
夜
19:30〜20:30
・夕食〜お風呂〜寝かしつけ
21:00〜22:00
・パパが洗濯機をセット
「子ども服+タオル+保育園のハンカチ・スタイ」など
・タイマーをセットして、夜中〜早朝に乾燥まで終わるようにする
(例:夜22時にタイマーで3〜4時間後スタート→深夜帯に終了)
翌朝は「取り出すだけ」の状態にしておくのがゴールです。
※音が響きやすい集合住宅の場合の対策は後述します。
パターン2:乾燥は一部だけ使う節約寄りパターン
「電気代も気になる」「縮みそうでこわい服が多い」家庭向けです。
夜
・子どもの服・タオル類を洗濯+乾燥まで
→ 夜のうちに取り出しておけば、翌朝バタバタしない
朝
・大人のシャツやズボンなど「シワが気になるもの」だけ
洗濯のみにして、朝〜日中に室内干し
ドラム式=全部乾燥させなきゃ、ではなく
「乾燥させるグループ」と「洗いだけグループ」を分ける運用です。
夜間タイマー運転の注意点と、音・振動の対策
共働き家庭だと、どうしても「夜間洗濯」に頼る場面が増えます。
ただ、ドラム式は縦型に比べて
・回転時のゴトゴト音
・脱水時の振動
が大きい機種もあります。
夜間に回す前にチェックしたいこと
・設置場所の床はしっかりしているか(ぐらつきがないか)
・アジャスター(脚)の高さは合っていて、ガタついていないか
・洗濯物の入れすぎ・片寄りを防げているか
本体が少しでもグラグラしていると、
脱水時の「ドンッ!」という衝撃が増えます。
簡単な対策としては
・防振マットを洗濯機の脚の下に敷く
・重すぎるものをまとめて入れない(バスタオルぎゅうぎゅう詰めなど)
・大物と小物を適度に混ぜて回す(片寄りを減らす)
といった部分だけでも効果があります。
タイマー運転の注意点
・就寝直後〜深夜の「一番静かな時間帯」に脱水がこないように調整する
(例:22時に寝るなら、0〜2時に脱水が来ないよう逆算して設定)
・子どもの寝室の真下・真横に洗濯機がある場合は、
「洗い+脱水のみ夜、乾燥は朝に短時間だけ」などに分ける
一度、休日の夜に試し運転をしてみて、
・どの時間帯の音が一番気になるか
・どの工程で振動が強いか
を家族で体感しておくと、タイマー設定がしやすくなります。
最低限ここだけは…なメンテナンス
ドラム式洗濯機は「メンテをサボると一気に使いにくくなる家電」です。
ざっくり押さえておきたいのは、
次の3か所です。
- 乾燥フィルター
- 糸くずフィルター(排水フィルター)
- ドア周りのゴムパッキン
1. 乾燥フィルター
・乾燥を1回使うごとに、フィルターにホコリがびっしり
・ここが詰まると、乾燥時間が伸びて電気代も上がる
理想は「乾燥のたびにサッとホコリを取る」。
少なくとも、2〜3回に1回は必須です。
イメージとしては
・引き出しをカチッと開ける
・ホコリの固まりをつまんでゴミ箱へ
・細かいホコリは、ハンドモップや掃除機のブラシで軽く吸う
写真にしたときに「BEFORE:ホコリもこもこ」「AFTER:スッキリ」という
分かりやすさが出る場所です。
2. 糸くずフィルター(排水フィルター)
・数週間〜1か月に1回はチェックしたい場所
・ここにゴミが詰まると、エラーや排水不良の原因に
やることはシンプルで
・フィルターを取り外す
・髪の毛や糸くずを取る
・水でサッと流して戻す
「めんどうだな」と感じるかもしれませんが、
ここをサボると故障や水漏れにつながりやすい場所なので、
パパ担当にしてしまうのがおすすめです。
3. ドア周りのゴムパッキン
・水分が残りやすく、カビの温床になりやすい部分
・ベビー服を洗うなら、できるだけキレイに保ちたいところ
対策としては
・洗濯後はドアを少し開けておき、内部を乾燥させる
・時々、ゴムパッキンの水分をタオルで拭く
これだけでもカビの出方はかなり変わります。
ベビー服やガーゼを傷めにくく乾かす設定
「ドラム式は便利だけど、ベビー服が傷みそうでこわい」
というパパも多いはずです。
絶対に乾燥機に入れないほうがいいもの
(ウール、シルク、ニット、プリントが剥がれそうな服など)は
タグの表示に従うとして、その上で、
「できるだけ傷めずに、ドラム式を使う工夫」
をいくつか挙げます。
1. デリケート系のコースを使う
・「弱乾燥」「ソフト乾燥」「低温乾燥」などのコースがあれば積極的に使う
・通常コースより時間はかかるが、温度が低めで生地に優しい
ベビー服やガーゼ、スタイなどは
この「低温・弱乾燥」のグループに入れておくと安心です。
2. 完全乾燥ではなく「8割乾き」で止める
・完全にカラカラまで乾かさず、
「少ししっとりしているかな」くらいで止める
・残りは室内干しで自然乾燥
これだけでも、生地のパリパリ感や縮みを減らせます。
やり方の一例
・乾燥コースの時間を短めに設定する
・途中で一度開けて触ってみて、いい感じならそこで止める
3. 洗濯ネットを活用する
・小さなベビー服やガーゼは、ネットにまとめて入れる
・他の洗濯物との絡まりや摩擦を減らして、生地を守る
特に
・ボタンやワッペン付きの服
・レースやフリルが付いた服
は、ネットに入れておいたほうが長持ちしやすくなります。
まとめ:ドラム式は「パパの家事担当範囲」を増やす味方
育児家庭にとって、ドラム式洗濯機は
・夜間でも、天気が悪くても回せる
・干す・取り込むという「時間のかかる家事」をほぼ自動化できる
という意味で、かなり心強い家電です。
パパ目線でのポイントをまとめると、
・「全部乾燥」ではなく「乾燥するグループ」と「洗いだけグループ」に分ける
・平日は「夜タイマー+朝取り出す」流れを作るとラク
・夜間運転は、音と振動対策を少しだけ意識する
・乾燥フィルター・糸くずフィルター・ゴムパッキンだけは定期的にチェック
・ベビー服は「低温・弱乾燥+8割乾き」でやさしく扱う
このあたりを押さえておけば、
「とりあえず標準コース一択」から一歩抜け出して、
パパ主導の洗濯スタイルを作っていけます。
洗濯をまるごとママ任せにするのではなく、
「ドラム式まわりはパパの担当エリア」にしてしまうのも一つの手です。
今日できるのは、
・乾燥フィルターを一度チェックしてみる
・次の休みに、夜間タイマー運転をテストしてみる
このどちらかだけでも十分です。
少しずつ、ドラム式を「育児家庭の相棒」として使い倒していきましょう。
