『言わないとやらない』にママが傷つく理由。見えない家事と育児タスクを、パパ目線で考え直す

「言ってくれればやるのに」
「手伝う気はあるんだけど、指示してくれないと分からなくて」

パパとしては本心でそう思っていても、その言葉はママをぐさっと傷つけることがあります。

ママの本音は、

「言えばやってくれるのは分かってる。
 でも、毎回お願いしないと動かないこと自体がしんどい」

というところにあります。

この記事では、

・なぜ「言わないとやらない」がママの心を削るのか
・見えない家事・育児タスクがどれくらいあるのか
・主体的に動けるパパになるためのステップ

を、パパ向けに整理していきます。

目次

「頼めばやる」だけでは足りない理由

パパの感覚としては、

・頼まれたことはちゃんとやっている
・家事も育児も手伝っているつもり
・言われてないことは、やってほしいのかどうか分からない

と、決してサボっているわけではないことも多いはずです。

それでもママがモヤモヤするのは、

・考えるのも
・段取りを組むのも
・お願いするタイミングを見計らうのも

全部ママ側の仕事になってしまっているからです。

つまり、
「作業」だけでなく「タスク管理」まで抱えているのがママ、
「作業だけ」を担当しているのがパパ、
という構図になりがちなのです。

見えない家事・育児タスクってこんなにある

分かりやすい家事は、

・皿洗い
・洗濯物を干す
・ゴミ出し

など、目に見える動きがあるものです。

一方で、ママが日常的にやっている「見えないタスク」は、次のようなものがあります。

・冷蔵庫の中身を把握して、足りない食材をメモする
・特売日やポイントデーを意識して買い出しの予定を立てる
・子どものサイズアウトしそうな服を見ながら、次のサイズをリストアップ
・保育園・幼稚園・学校のお便りを読んで、提出物や持ち物を把握
・予防接種や健診のスケジュールを確認・予約
・オムツやミルク、日用品が切れないように、在庫を見てネットで注文
・ゴミの収集日を踏まえて「どの日に何をまとめるか」を逆算
・実家・義実家との連絡調整(帰省時期、イベント、子どもの写真共有)

これらは、

・終わっていて当たり前
・やっていないときだけ目立つ

という性質があるので、パパからすると「何もしなくても家が回っているように見える」ことがあります。

でも実際には、ママの頭の中では常に

「次にやることリスト」
「締め切りつきのタスク」

がぐるぐる回っていて、心も頭も休まりません。

ママの期待と現実のギャップ

ママが一番つらく感じるのは、

・「家事育児は二人でやっていきたい」という期待

・「言わないと動いてくれない現実」

とのギャップです。

ママの中には、こんな期待があります。

・自分が言わなくても、ある程度気づいて動いてほしい
・「何かやることある?」ではなく、自分で仕事を見つけてほしい
・子どもの予定や家のことを、「夫婦の共同プロジェクト」として一緒に管理したい

ところが現実は、

・買い物リストを作るのはママ
・保育園や学校からの連絡を把握するのもママ
・「今日ゴミの日だよ」と声をかけないと動かない
・パパは「仕事を手伝っている」感覚、ママは「全部の責任を負っている」感覚

というズレが起きがちです。

その結果、ママの中には

「私がいないと何も回らない」
「結局、全部私が管理してる」

という孤独感と疲れが積み重なっていきます。

「言わないとやらない」が刺さるのは、
ただ家事をやっていないからではなく、

「あなたが主体的にこの家庭を一緒に回そうとしていないように見える」

と感じさせてしまうからです。

主体的に動くパパになるための3ステップ

いきなり完璧になる必要はありません。
でも、少しずつ「受け身」から「主体的」に変わっていくことはできます。

ここでは、今日から始められる3つのステップを紹介します。

ステップ1:家事・育児の「見える化」を一緒にやる

まずは、何がどれだけあるのかを知るところからです。

・平日の朝〜夜まで、ママがやっていることを時系列で書き出す
・週単位・月単位のタスク(買い出し、通院、行事の準備など)もリストにする

この作業を「ママにやらせる」のではなく、
パパが聞き書きしながら一緒にまとめていくのがおすすめです。

例)


・朝ごはんの準備
・子どもの着替えチェック
・保育園の持ち物準備
・夫のお弁当(あれば)


・洗濯回す
・保育園の連絡帳確認
・翌朝のゴミ出し準備
・翌日の子どもの持ち物確認

などなど…これでもほんの一部です。

こうして「見える化」すると、パパ自身が

「思っていたより、やること多すぎないか…?」

と気づけます。

ここで初めて、「どこを自分が持つか」を冷静に話し合えるようになります。

ステップ2:「手伝う」ではなく「担当を持つ」

次のステップは、

・そのときどきに「手伝う」のではなく
・最初から「自分の担当」を持つ

ことです。

例えば、

・洗濯まわり(回す・干す・取り込む・たたむ・しまうまでを一式)
・食器洗い(夕食後の片づけを丸ごと)
・ゴミ関連(家の中のゴミ集め〜分別〜ゴミ出しまで)
・お風呂担当(お風呂洗い+子どもの入浴+片付け)

など、「一連の流れ」で持つのがポイントです。

「皿洗い手伝おうか?」ではなく

「夕食後の片付けは、基本全部俺がやるね」

と言い切ってしまうほうが、ママの頭のタスクが減ります。

ステップ3:定期的に「家事ミーティング」をする

分担を決めて終わり、ではなく、
月に1回でもいいので、10〜15分の「家事ミーティング」をする習慣をつくると、さらに良くなっていきます。

話す内容の例)

・最近、ママが特につらく感じているところはどこか
・パパがやってみて「意外と大変だった」と感じたこと
・「ここは自分が引き取れそう」「ここはもう少しサポートほしい」ポイント
家事代行や宅配など、お金を使って楽にできそうな部分はないか

ここで、

「ここまで全部自分たちでやらなきゃ」と抱え込まずに、
場合によっては

・家事代行サービスをスポットで入れる
・作り置きやミールキットを活用する
・宅配やネットスーパーを導入する

といった「外部リソース」を検討しても良いでしょう。

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パパの一言を、ちょっとだけ変えてみる

最後に、よくあるパパのセリフと、その言い換え例をいくつか紹介します。

NG
「なんか手伝おうか?」
「言ってくれればやるよ」

言い換え例
「夕飯後の片付けは、全部俺がやるね」
「トイレ掃除しておくね」

NG
「俺もやってるつもりなんだけどな」

言い換え例
「自分ではやってるつもりだったけど、もしできていないところがあったら教えてほしいな。」

責められていると感じると、防御的になってしまうのは誰でも同じです。
「やってるのに!」と反論する前に、一度だけ深呼吸をして、

「どうすればママの負担を減らせるか」
「どうすれば二人で回していけるか」

に視点を切り替えてみてください。

まとめ:「言わないとやらない」を卒業する一歩

ママが傷ついているのは、

・家事や育児そのものの大変さ
だけでなく、
その全部を「管理している」のが自分だけ

だと感じているからです。

今日からできることは、完璧になることではなく、

・家事育児の全体像を一緒に把握する
・自分の担当を決めて、丸ごと引き受ける
・定期的に話し合って、分担や外部サービスも含めて見直す

この3つです。

もっと具体的な分担のアイデアを知りたいときは、
家事分担をテーマにした書籍や、夫婦コミュニケーション講座なども役に立ちますし、
どうしても回らない部分は、家事代行サービスを一度試してみるのも一つの選択肢です。

「言わないとやらないパパ」から、
「言わなくても一緒に動いてくれるパートナー」へ。

その変化は、ママの心だけでなく、
家全体の空気や、子どもが見ている夫婦の姿まで、大きく変えていきます。

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