妊娠中のママを見ていて、
「最近よく眠れてないみたい」
「夜中に何度も起きている」
「腰が痛い、足がだるいって毎日言っている」
と感じるパパも多いと思います。
妊娠中、特に中期〜後期はお腹が大きくなるにつれて、
それまでと同じようには眠れなくなっていきます。
そのときに、パパからのプレゼントとして本気でおすすめしたいのが「抱き枕」です。
大げさではなく、「ほぼ必須装備」と言っていいくらい、ママの睡眠を支えてくれます。
ここでは、
・妊娠中、なぜこんなに眠りにくくなるのか
・抱き枕があるのとないのとで、何がそんなに違うのか
・どんな抱き枕を選べばいいか
・パパからプレゼントすると喜ばれやすい理由とタイミング
を、パパ向けにまとめていきます。
妊娠中は、そもそも「眠りにくい条件」がそろっている
妊娠中期〜後期になると、ママの眠りを邪魔する要素が一気に増えます。
代表的なのはこんなものです。
・お腹が大きくなり、仰向けで苦しくなる
・うつ伏せはもちろんNG
・お腹をかばおうとして、変な姿勢で寝がち
・腰痛・骨盤の痛み・足のむくみ
・寝ている間の「こむら返り（足がつる）」
・トイレが近くなって、夜中に何度も起きる
・赤ちゃんの胎動で、目が覚めてしまう
妊婦健診で「横向きで寝てくださいね」と言われることも多いですが、
ただ横を向くだけだと、
・お腹が引っぱられる
・肩や腰に体重がかかりすぎる
・膝と膝が重なって、股関節まわりが痛い
といった別の負担が出てきます。
その結果、
「横向きでないと苦しいのに、横向きもつらい」
「寝返りを打つたびに目が覚める」
という状態になりがちです。
抱き枕があると、横向き寝が「ちゃんとした姿勢」になる
ここで登場するのが、妊婦さん向けの抱き枕です。
イメージとしては、
・頭
・肩〜お腹
・膝〜足
までを、一本のクッションで支えてくれるイメージ（コの字・U字など）です。
抱き枕があるときとないときで、横向き寝はこんなに変わります。
【抱き枕なし】
・上の足が下の足の上に乗って、骨盤がねじれやすい
・お腹が下側に引っぱられて、張りやすい
・腕の置き場がなく、肩が詰まって痛い
・足をどこにやったら楽なのか分からず、モゾモゾして寝付けない
【抱き枕あり】
・上の足を抱き枕に乗せることで、骨盤のねじれが減る
・お腹を抱き枕に預けられるので、張り感が軽くなる
・腕も枕に回せるので、肩周りが楽になる
・体の「置き場」が決まるので、落ち着いて眠りに入りやすい
つまり、抱き枕は
「横向きでしか眠れない」
を
「横向きならこの姿勢がいちばん楽」
に変えてくれるアイテムです。
抱き枕がある・ないで、ここまで違うという実感
イメージしやすいように、よくあるパターンをひとつ。
抱き枕なしの頃
・夜中に何度も寝返りを打って、そのたびに「いてて…」と目が覚める
・朝起きると、腰と肩がガチガチ
・「昨日もほとんど眠れなかった」と朝からぐったり
・パパが「おはよう」と言っても、返事がそっけない（余裕がない）
抱き枕導入後
・横向きの定位置が決まり、寝付くまでのモゾモゾ時間が減る
・夜中に何度か起きても、抱き枕を抱え直せばまた眠りに戻りやすい
・朝起きたときの、腰と肩のしんどさが少しマシ
・「昨日はまだ眠れたほうかも」とママの表情にちょっと余裕が出る
もちろん、魔法のように「一晩ぐっすりノンストップ」というわけではありませんが、
「毎晩地獄」から「何とか耐えられるレベル」くらいに改善するママはかなり多いです。
睡眠の質が少し上がるだけで、
・日中のイライラや落ち込みが減る
・赤ちゃんグッズの準備など、考える余裕が出てくる
・パパへの当たりが柔らかくなる（ここ重要）
といった副産物もあります。
妊婦さん向け抱き枕の選び方：パパが見るべきポイント
「抱き枕がいいのは分かったけど、種類が多すぎて選べない…」
というパパ向けに、チェックポイントを整理します。
1. 形（コの字・U字・I字など）
妊婦さん向けでよくあるのは、
・コの字・C字タイプ
→ 頭から足まで沿うように支えてくれる。横向き寝で抱きやすい。
・U字・ぐるっと囲むタイプ
→ 体を左右から支えるような形。寝返りしやすいが、やや大きめ。
・I字・細長いシンプルな抱き枕
→ スペースは取らないが、お腹の支えはコツがいる。
ベッドの広さや、ママの寝相（よく寝返りするかどうか）で選ぶのがおすすめです。
・ダブルベッドで二人＋抱き枕 → スリムなC字やI字
・セミダブルでゆとり少なめ → コンパクトなコの字
・布団で広く使える → 大きめU字も候補
といった感じでイメージしてみてください。
2. 素材と硬さ
中身の素材によって、寝心地も全然違います。
・ふわふわ系（ポリエステル綿など）
→ 抱き心地は柔らかめ。沈み込みが大きいと、お腹の支えが弱く感じる人も。
・ビーズ系
→ 体のラインに沿いやすく、フィット感が高い。やや重さを感じるものも。
・低反発・高反発混合タイプ
→ しっかり支えたい腰・お腹まわりに向く。硬すぎると「当たり」が気になることも。
ママが「柔らかめが好き」「しっかり支えられる感じが好き」など、
普段の枕の好みから想像してみると選びやすいです。
可能であれば、
・レビューで「硬め」「柔らかめ」といった声を確認
・「お腹まわりはしっかり支える」「足元は柔らかい」など、部位ごとに工夫されているタイプもチェック
してみると安心感が増します。
マタニティ向けもあります。
枕・抱き枕・足枕の専門店【OYASUMI】
3. カバーの肌触り・洗いやすさ
妊娠中は肌も敏感になりがちです。
・綿混・ガーゼ素材・パイル生地など、肌触りの優しいもの
・汗をかきやすい季節なら、通気性の良さもチェック
・カバーが外して洗えるかどうか（必須級）
「丸ごと洗える」タイプもありますが、
大きい抱き枕は干すのが大変なので、
・最低でもカバーだけはこまめに洗えるもの
を選んでおくと、長く気持ちよく使えます。
4. 産後も授乳クッションとして使えるか
妊婦さん向けの抱き枕の中には、
・出産後は授乳クッションとしても使える
・赤ちゃんのお座りを支えるクッションになる
といった「2WAY・3WAY仕様」のものも多いです。
パパ視点では、
「妊娠中だけのアイテムじゃなくて、産後も使い回せるならコスパ良いな」
というポイントにもなります。
商品説明に、
・授乳クッションとしての使い方写真
・ママが抱っこ＋授乳しているイラスト
などが載っているものは、産後も活躍する前提で作られていることが多いです。
パパから抱き枕をプレゼントすると喜ばれる理由
抱き枕そのものが役立つのはもちろんですが、
「パパからのプレゼント」という点にも大きな意味があります。
ママからすると、
・自分の体のしんどさに、ちゃんと気づいてくれている
・「少しでも楽になってほしい」と考えてくれたのが伝わる
・消耗品じゃなく、毎日長く使うものを選んでくれた
というのは、とても心強いです。
逆に、よくあるのが、
・ママ自身が「欲しいな」と思いながら、後回しにしている
・節約を考えて、「贅沢かな…」と自分で買うのを迷っている
というパターン。
そこにパパから、
「最近、寝るのしんどそうだから、抱き枕用意してみたよ。合わなかったら一緒に別のも考えよう」
と言って渡せたら、それだけでかなりポイントが高いプレゼントになります。
渡すタイミングのイメージ
タイミングとしては、例えばこんなシーンが狙い目です。
・妊娠中期（安定期）に入って、お腹が目立ち始めた頃
・「最近、寝づらい」「腰が痛くてさ」とママがこぼし始めたとき
・妊娠祝いとして、花束やお菓子ではなく「実用品」を渡したいとき
・引っ越し・里帰り前など、環境が変わるタイミング
特に、ママの口から「眠れない」「横向きがつらい」という言葉が出たタイミングで、
「抱き枕って、どうかな？少しでも楽になるなら用意したいんだけど」
と相談しつつプレゼントするのはおすすめです。
まとめ：抱き枕は「優しさを形にした装備」
妊娠中のママは、
・体は常にフル稼働
・心も不安やプレッシャーでいっぱい
・夜もぐっすり眠れない
という、なかなかハードな状態で毎日を過ごしています。
抱き枕ひとつで、すべてが解決するわけではありませんが、
・横向き寝が安定して、少し眠りやすくなる
・腰やお腹の負担が和らぐ
・「自分のための快適スペース」ができる
という意味では、かなりコスパの良い「快適装備」です。
パパにできるのは、
・ママの「眠れない」「しんどい」というサインを見逃さないこと
・抱き枕やマタニティパジャマ、レッグウォーマーなど「睡眠を助けるアイテム」を一緒に検討すること
・「少しでも楽になってほしい」という気持ちを、プレゼントという形で渡すこと
この3つです。
それはきっと、
ママの体だけでなく、「気持ち」もふっと軽くしてくれるプレゼントになります。
