授乳クッションは安物でいいは危険?パパと選ぶ「沈まない授乳クッション」の考え方

「授乳クッションって、とりあえず安いので良くない?」
「こんな丸いクッション一つに、そんなにお金かける必要ある?」

パパ側からすると、正直こう思ってしまうこと、あると思います。
でも、授乳している時間を一日のトータルで見てみると、話は変わってきます。

・新生児〜生後数か月
 1日8〜12回の授乳
 1回20〜30分とすると、のべ3〜6時間は授乳姿勢のまま

つまり、ママは「同じ姿勢で何時間も」赤ちゃんを支えていることになります。
このとき、授乳クッションの質があまりに低いと、

・前かがみ姿勢で肩や首がガチガチ
・腰が痛くて、授乳のたびに憂うつになる
・クッションがすぐペタンコになって買い替え

という負担がじわじわ積み上がっていきます。

この記事では、

・安すぎる授乳クッションで起こりがちなこと
・クッションを選ぶときにパパと一緒に見てほしいポイント
・ソファ、ベッド、床など場所別の相性
・具体例として、エルゴ ナチュラルカーブ ナーシングピローのような「沈みにくいタイプ」の考え方

をパパ向けに整理していきます。


目次

安い授乳クッションで起こりがちなこと

「とりあえずこれでいいか」と、
値段だけで選んだクッションでよくあるのが、こんなパターンです。

1 クッションが柔らかすぎて、体も赤ちゃんも沈む

一見ふわふわで気持ちよさそうでも、

・ママの体重でクッションが大きく沈む
・赤ちゃんの体もクッションに埋もれるように沈む

その結果、

・赤ちゃんの位置が低くなる
・ママがのぞき込むような姿勢になり、背中や首が丸まる

という「前かがみ固定」状態になりがちです。

最初は何とか耐えられても、
これが一日に何時間も続くと、肩こり・頭痛・腰痛につながりやすくなります。

2 すぐにへたって、ペタンコになる

安価な中材や綿が使われている場合、使い始めて数週間〜数か月で

・明らかに厚みが減る
・片側だけつぶれてバランスが悪くなる
・真ん中がへこんで赤ちゃんが安定しない

といった状態になりやすいです。

結果的に、

「安いので節約したつもりが、買い替えでトータル高くついた」

ということも珍しくありません。

3 ママの「授乳がつらい」を加速させてしまう

授乳が大変なのは、

・夜間で眠い
・赤ちゃんがなかなか飲んでくれない
・母乳やミルクについて悩みがある

といった要素も絡みますが、
「姿勢がつらい」もかなり大きな要因の一つです。

クッションが体に合っていないせいで、

「授乳=体が痛くなる時間」

になってしまうと、
ママが授乳そのものを負担に感じやすくなります。

授乳のしやすさは、
「母乳かミルクか」だけでなく、
「クッションの質」と「姿勢」にも大きく左右される、というイメージを持っておくと良いです。


授乳クッションを選ぶときにチェックしたいポイント

ここからは、パパと一緒に確認してほしい「チェックリスト」を整理します。

1 高さ

授乳中、理想は

・ママが背もたれに軽くもたれる
・肩をすくめず、背筋がそこそこ伸びている
・赤ちゃんを胸の高さに近いところに支えられる

という高さです。

クッションが低すぎると、

・ママが前かがみになる
・腕だけで赤ちゃんを支える時間が長くなる

ので、かなりしんどくなります。

お店で試せるなら、

・ママがいつもの椅子やソファと同じくらいの高さの椅子に座り
・クッションを置いて赤ちゃん人形(またはクッション)を抱く

というイメージで、高さを確認してみてください。

ネット購入なら、

・商品ページの「高さ◯cm」という表記
・レビューで「低め」「高め」と書かれているポイント

を一緒にチェックしてあげると安心です。

2 硬さと「沈みにくさ」

授乳クッションは、
「ほどよい硬さ」と「沈みにくさ」がとても大事です。

目安としては、

・手で押したとき、ゆっくり沈むけれど、すぐ元に戻る
・押しても床に近いところまで一気に沈まない
・中心部だけではなく、全体的に同じくらいの弾力がある

という状態が理想に近いです。

柔らかすぎると体が沈み、
硬すぎると長時間乗せているのがしんどくなります。

パパの役割として、

・「これはだいぶフカフカすぎるね」
・「このくらいの硬さなら、長時間でもいけそう」

と一緒に感触を確かめてあげると、
ママも選びやすくなります。

3 へたりにくさ

ここは、主に素材と構造の話になります。

・中材がしっかりしたウレタンや特殊フォームか
・ただの綿を詰めただけのタイプか
・口コミに「数か月でペタンコになった」などの声が多くないか

などを見てみましょう。

「最初は良かったけど、すぐペタンコになった」と書かれているものは、
長い目で見るとコスパが悪くなりがちです。

4 カバーの洗いやすさ

授乳クッションは、

・赤ちゃんのよだれや吐き戻し
・母乳やミルクのこぼれ
・大人の汗

などで、意外と汚れます。

チェックしておきたいポイントは、

・カバーが外せるか
・洗濯機で洗えるか
・乾きやすい素材か

です。

「汚れたら拭くだけ」のタイプだと、
ママが心からリラックスして使いにくいこともあります。

5 形状(ストレート型か、立体カーブか)

授乳クッションには、大きく分けて

・細長いストレートタイプ
・C字型・U字型など立体的なカーブタイプ

があります。

・ストレートタイプ
 汎用性は高いですが、授乳時には自分で巻いたり調整が必要なことも。

・カーブタイプ
 体に沿わせやすく、赤ちゃんの位置が安定しやすい。
 授乳のために設計された商品が多い。

立体的な形状で沈みにくく、
ママの姿勢が安定しやすい例としてよく挙げられるのが、
「エルゴ ナチュラルカーブ ナーシングピロー」のようなタイプです。

こういった「授乳専用」として作られたクッションは、

・赤ちゃんを載せたときの高さ
・ママの腕の置きやすさ
・前かがみになりにくい角度

が考えられていることが多く、
結果的に授乳中の体の負担を軽くしやすくなります。


どこで授乳することが多いかで、合うクッションは変わる

授乳クッションは、

・ソファ中心で授乳するのか
・ベッドで横になりながら授乳することが多いのか
・床に座って授乳するのか

によって、使いやすさが変わります。

ソファ中心の場合

・座面がやわらかいソファだと、ママの腰が沈みやすい
・ここにさらに柔らかいクッションだと、かなり前かがみになりやすい

ソファで授乳が多い家庭では、

・クッションの高さがしっかりあるもの
・硬めで沈みにくいもの

を選んだほうが、姿勢がラクになりやすいです。

ベッド中心の場合

夜間授乳などで、
ベッドの上で座って授乳することが多いなら、

・幅が広め
・体に巻きつけやすい形
・赤ちゃんを少し斜めに載せても安定しやすい

といったポイントも大切です。

ベッドの上は安定しにくいので、
クッションにある程度の重さと安定感があるほうが使いやすいこともあります。

床中心の場合

和室や、ローテーブル中心の生活の場合は、

・ママがあぐらや正座で座ることが多い
・椅子より目線が低く、赤ちゃんの位置も低くなりがち

なので、

・高さが出せるクッション
・膝の上にさらに載せてもバランスが取りやすいサイズ

を意識して選ぶと良いです。


エルゴベビー ナチュラルカーブ ナーシングピロー
「沈みにくいクッション」という考え方

授乳クッションの中で有名でもある
エルゴベビーナチュラルカーブ ナーシングピロー」。
しっかりとした形と硬さを持った授乳クッションです。
カバーを外して洗うことも可能なので、衛生的にも良いです。


こうしたタイプに共通しているのは、

・独特のカーブで赤ちゃんの体を支えやすい
・沈みにくい素材や構造で、高さをキープしやすい
・ママの腰回りにフィットしやすい形状になっている

といった点です。

価格だけを見ると、
「クッションにしては高い」と感じるかもしれません。

でも、

・授乳で体がつらくなるか
・ある程度ラクな姿勢で続けられるか

の差は、ママの心身の負担に直結します。

パパ目線で言えば、

「高い枕を買って、毎日の睡眠の質を上げる」

のと少し近いイメージかもしれません。

・使う時間が長い
・毎日のように使う
・体への影響が大きい

こういうアイテムほど、「そこそこ良いもの」を選ぶ価値があります。


パパと一緒に選ぶときのすすめ方

最後に、パパとママで授乳クッションを選ぶ流れをイメージしておきましょう。

1 まず「どこで授乳することが多くなりそうか」を話す
 ソファ中心なのか、ベッドなのか、床なのか。

2 ママの体の悩みを聞く
 「肩こりがひどくなりそう」「腰が弱い」など、気になるところを共有。

3 ネットや店舗で候補をいくつかピックアップ
 ・高さ
 ・硬さと沈みにくさ
・カバーの洗いやすさ
 ・形状(カーブかストレートか)
 を基準に比較する。

4 予算の中で、「安さ重視」ではなく「ラクさ重視」で一つに絞る
 価格だけで決めるのではなく、
 「毎日の授乳のしんどさをどれだけ減らせるか」という視点も一緒に見る。

5 使ってみて微調整する
 クッションだけでは足りない場合は、
 背中にクッションを足したり、足元に小さな台を置いたりしながら、
 ママが一番ラクな姿勢を一緒に探していく。


まとめ

授乳クッションは「とりあえずの小物」ではなく、
ママの体と、授乳時間のしんどさに直結する道具です。

・安すぎるクッションは、沈みやすく、体への負担も大きくなりがち
・高さ、硬さ、沈みにくさ、カバーの洗いやすさ、形状は要チェック
・ソファ、ベッド、床など、授乳する場所によって相性も変わる
エルゴベビー ナチュラルカーブ ナーシングピローのような、
 姿勢を支えやすい専用クッションを選ぶ考え方もある

というポイントを押さえておくだけでも、
「どれを買えばいいか分からない」がだいぶ軽くなります。

授乳クッション選びは、
パパができる「目に見えにくいサポート」の一つです。

授乳そのものはママの役割になる時間が多くても、
「その時間を少しでもラクにする道具を一緒に選ぶ」のは、
パパだからこそできる立派な育児参加と言えます。

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