授乳クッションは、授乳する人の腕や赤ちゃんの位置を支える補助具です。価格が安いだけで危険、高ければ体に合う、とは判断できません。使う場所と姿勢、赤ちゃんの体格、洗いやすさを確認して選びましょう。
また、授乳クッションは赤ちゃんの寝床ではありません。硬さや価格にかかわらず、赤ちゃんを乗せたまま寝かせたり、手を離して置いておいたりしないことが大切です。
授乳クッション選びで確認したい6項目
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 高さ | 肩をすくめたり、深く前かがみになったりせず赤ちゃんを支えられるか |
| 形とサイズ | 体や使う椅子に合うか。赤ちゃんとの間に大きな隙間ができないか |
| 安定感 | 実際の姿勢でずれたり、極端に沈んだりしないか |
| 手入れ | カバーと本体それぞれの洗濯方法、乾燥方法、交換カバーの有無 |
| 使用条件 | 対象、用途、注意事項、使い方を取扱説明書で確認できるか |
| 予算と試用 | 試せる店舗や、返品・交換条件を確認できるか |
商品説明の寸法だけで、授乳中の高さは決まりません。座面の沈み方や体格でも変わります。試せる場合は普段に近い椅子で確認し、使う本人の感覚を優先してください。
高さや硬さは、授乳姿勢とセットで考える
英国NHSは、授乳する人が楽な姿勢をとり、必要に応じてクッションなどを使うこと、赤ちゃんの頭と体がねじれず、体を近づけて支えることを案内しています。赤ちゃんに合わせて大人がずっと前へかがむ姿勢になっていないかも確認します。
ただし「硬いほど良い」「何cm以上なら正解」という共通の基準はありません。クッションを買い替える前に、椅子や背もたれ、足の置き方、抱き方を助産師などと一緒に見直す方法もあります。
痛みが続く、吸いつきにくい、飲めているか心配という場合は、道具だけで解決しようとせず、出産施設や母乳外来などに相談しましょう。
使う場所によって、確認する点が変わる
椅子・ソファで使う場合
座面に深く沈むと、クッションを置いたときの位置も変わります。大人の足や背中を支えられるか、ひじ掛けが邪魔にならないか、赤ちゃんを抱き上げる動作がしやすいかを確認します。ソファで赤ちゃんと一緒に寝落ちしないよう、眠気が強いときの交代も決めておきましょう。
床やベッドに座る場合
長く座っても痛みが出にくい姿勢を探します。授乳クッションを不安定に重ねて高さを出したり、赤ちゃんをクッションだけで支えたりせず、使い方を確認してください。合わないときは、座る場所を変える選択もあります。
授乳クッションを寝かしつけ・吐き戻し対策の寝床にしない
消費者庁は、赤ちゃんの就寝中の窒息事故に注意を呼びかけています。こども家庭庁の案内に沿って、寝床は硬く平らにし、柔らかいクッションや枕などを置かないようにしましょう。
- 授乳が終わって眠ったら、安全な乳児用の寝床へ移す。
- 吐き戻しを防ぐ目的で、授乳クッションに傾斜をつけて寝かせない。
- ベッドやソファの上にクッションと赤ちゃんを残して離れない。
- 授乳クッションを使っていても、大人が赤ちゃんを支えて様子を見る。
詳しくはSIDSと窒息事故の違い・睡眠環境チェックも確認してください。
商品を比較するときは、使う本人の希望を優先する
エルゴベビー「ナチュラルカーブ ナーシングピロー」など、授乳を補助する専用商品も選択肢になります。ただし、特定の商品がすべての人の姿勢や痛みに合うわけではありません。現行商品の仕様、洗濯方法、付属品、使用上の注意を確認してください。
価格・在庫・特典は変わるため、購入前に販売ページで最新の条件を確認してください。
パパが担当できる、購入前後のサポート
- 「今の姿勢で、どこがつらい?」と具体的に聞く。
- 希望と予算に合わせ、寸法や手入れ方法を比較する。
- 使う場所にクッションや飲み物を用意する。
- カバーの洗濯と交換、汚れや破損の確認を担当する。
- 使いにくさが続けば、買い足す前に相談先を一緒に探す。
購入して終わりにせず、授乳前後のおむつ交換や片付け、休息の確保まで分担すると実際の負担を減らせます。授乳中のママを支える具体的な役割も参考にしてください。


