妊娠がわかって少し経った頃。
急につわりが始まって、妻がほとんど動けなくなる。
・寝室から出てこられない
・水を飲むだけで気持ち悪くなる
・家事どころか、自分のこともギリギリ
そんな中でも、仕事は待ってくれません。
「何とかしてあげたいけど、何をすればいいのか分からない」と戸惑うパパも多いと思います。
ここでは
- つわりで動けない時期に家の中で何が起きているか
- 朝・昼・夜の時間帯別にパパができる具体的な行動
- 家事や買い物をラクにする工夫
- 仕事の調整や在宅勤務の相談の仕方
- 愚痴を聞くときのNGワードと、妻の気持ちが軽くなる声かけ例
をまとめます。
つわりで動けない時期に、家で何が起きているか
パパ目線だと「気持ち悪いんだろうな」くらいのイメージになりがちですが、実際の生活はかなり変わります。
- 一日中、乗り物酔いのような気持ち悪さ
- においに敏感になり、台所に立つこと自体がつらい
- 立ち上がるだけでクラクラする
- 眠気・だるさで起きていられない
結果として、
- ご飯を作れない
- 洗い物や洗濯が溜まりやすい
- 家が散らかっていく
- それを見て、妻は「何もできていない自分」を責める
こんな悪循環になりがちです。
まずは「サボっている」のではなく、「本当に動けないんだ」という前提を持っておきましょう。
朝・昼・夜で考える パパの行動ガイド
朝:出勤前の30分が勝負
出勤前の少しの時間で、1日がかなり変わります。
パパができること(例)
- 妻の様子を一言確認する
- 「今日、起き上がれそう?」
- 「何か口にできそうなものある?」
- 自分の朝食は自分で完結させる
- トーストやおにぎり、ヨーグルトなど簡単に済ませる
- 「ご飯どうする?」と聞かない
- 朝の家事をできるだけ片づけてから出る
- ゴミ出し
- 洗い物(シンクを空にしておく)
- 洗濯機を回す、可能なら干すところまで
- におい対策をしておく
- 強い匂いのする食品は朝から焼かない(魚、にんにく多めの料理など)
- 生ごみは出勤前に必ず捨てる
朝の声かけの例
- 「今日は家のことは何もしなくていいからね」
- 「できそうなことだけ、できるタイミングでやってくれたら十分だよ」
この一言があるだけで、「やらなきゃ…」というプレッシャーが少し和らぎます。
昼:パパがいなくても回る仕組みづくり
日中はパパが仕事で不在のことが多いので、「前日・当日朝までの準備」と「外部サービス」の力を借りるのがポイントです。
事前に考えておきたいこと
- 妻が一人で起き上がらなくても食べられるものを常備
- ゼリー飲料
- 個包装のビスケットやクラッカー
- ストロー付きの飲み物
- 昼食は「作らずに済む」前提で考える
- 冷凍のおかゆ・うどん
- レトルトのスープ
- コンビニおにぎりを多めに買っておく
- 食材宅配サービスを検討する
- スーパーまで行かなくて済む
- 重いもの(飲料、米など)も一緒に届けてくれる
YOSHIKEIのような食材宅配やネットスーパー、買い物代行サービスを使うと、「買い物に行けない問題」が一気に解決しやすくなります。
在宅勤務や時差出勤が可能なら
会社の制度にもよりますが、もし調整ができそうなら、
- 週に何日かは在宅勤務にする
- 朝は遅め出勤、夕方は少し早めに帰る日を作る
など、「妻の負担が大きい時期だけ」でも調整できると、お互いの安心感が違います。
上司に相談するときは、
- つわりの状況(ほとんど動けないこと)
- 実家などのサポートが少ないこと
- 一時的な調整であること
を簡潔に伝え、「業務に支障を出さないためにこうしたい」と提案すると受け入れられやすくなります。
夜:帰宅後は「家事モード」に切り替える
一日働いてヘトヘトかもしれませんが、夜はパパの出番です。
パパが夜やること(例)
- 夕食は基本的にパパが用意する
- 惣菜・お弁当・宅配でOK
- 作る場合も、匂いが強くないメニューを意識する
- 帰宅直後に家の様子を一周チェック
- 洗い物が溜まっていれば洗う
- 洗濯物があれば取り込む、たたむ
- 床がひどく散らかっていたら「最低限だけ」片づける
- お風呂とゴミ出しはパパの固定担当にする
「今日は何やろうか?」ではなく、「自分の担当」を決めてしまったほうが、動きやすくなります。
妻の愚痴・弱音を聞くとき
夜は、妻の疲れと不安が一気に出やすい時間帯です。
愚痴を聞くときのNGワードとOKワード
NGワード(言ってしまいがちなもの)
- 「そんなにしんどい?」
- 「横になってるだけでしょ?」
- 「俺だって疲れてるんだけど」
- 「つわりなんていつか終わるよ」
これらは、言っている側は励ましのつもりでも、
妻からすると
- しんどさを否定された
- 分かってもらえていない
と感じやすい言葉です。
OKワード(気持ちが軽くなる言葉)
- 「一日中つらかったよね」
- 「話してくれてありがとう」
- 「今日はどの辺が一番きつかった?」
- 「家のことは気にしなくていいから、まずは体を休めよう」
- 「俺にできることがあったら、遠慮なく言ってほしい」
ポイントは、
- まず「しんどかったね」と認める
- そのうえで「具体的にできること」を一緒に考える
という順番にすることです。
家事・買い出しをラクにする工夫
つわり期間を乗り切るには、「二人で頑張る」ではなく、「仕組みでラクをする」ことも大切です。
家事代行サービスを使う
- 数週間〜数ヶ月だけ、定期 or スポットで依頼する
- 掃除・片づけ・洗濯をまとめてお願いしておく
パパだけで家事を全部やろうとすると、どうしても限界があります。
一時的にでも外部の手を入れると、家全体がかなりラクになります。
食材宅配・ミールキット・買い物代行
- 重いもの(飲み物・米・調味料)を運ばなくてよくなる
- 献立を考える負担が減る
- 買い物に行けない日でも、冷蔵庫がからっぽになりにくい
つわり中は「買い物に行く」という行為自体がハードルになります。
サービスをうまく使うと、そのハードルを一気に下げられます。
時短家電や調理家電の力を借りる
- 食洗機
- ロボット掃除機
- 電気圧力鍋
- 電気ケトル
一度導入すると、つわりが終わったあともずっと家事がラクになります。
今後の子育て期間も見据えて、パパ主導で導入を検討してみるのも一つです。
仕事の調整の仕方を考える
共働きの場合、つわり期は「どちらもフル稼働」だと本当に厳しくなります。
まず夫婦で現状を共有する
- つわりの症状(どれくらい動けないか)
- 今の家事分担が、現実的にこなせているか
- 実家や親のサポートがどの程度期待できるか
ここを話し合ったうえで、
- 一時的にパパの残業を減らせないか
- 在宅勤務・フレックスを使えないか
- 妻の勤務先にも、勤務時間や在宅勤務を相談できないか
を考えていきます。
上司に相談するときのポイント
- 「妻が妊娠していて、つわりが重い」
- 「実家のサポートが薄く、家のことを自分が見ないと厳しい状態」
- 「業務への影響を最小限にするために、こういう働き方を検討したい」
と、状況と目的をセットで伝えると話がしやすくなります。
つわり期間を「夫婦の経験値」に変える
つわりはいつか終わりますが、この時期にどう動いたかは、後々の夫婦関係にかなり影響します。
- あのとき、パパが本当に助けてくれた
- あのとき、ひとりぼっちだと感じた
どちらの記憶になるかで、産後の信頼感も変わってきます。
家事代行や食材宅配、買い物代行、時短家電、
夫婦コミュニケーション本や、つわり期間の乗り切り方をまとめたメール講座など、
使えるものは何でも使ってかまいません。
「全部自分で頑張るパパ」ではなく、
「妻と一緒にラクする方法を探せるパパ」
でいられることが、一番の支えになります。
今日できる小さな一歩として、
- 妻の様子をきちんと聞く
- 自分の担当家事を一つ増やす
- 買い物や家事の外部サービスを一つ調べてみる
ここから始めてみてください。
