市販の離乳食を「手抜き」と言わないで!パパに知ってほしいママの大変さ

「離乳食くらい、できるだけ手作りのほうがよくない?」
「市販のベビーフードばっかりは、ちょっと手抜きじゃない?」

もしパパの頭のどこかに、こんな本音が少しでもあるなら、
一度だけでいいので、このまま読んでみてほしいです。

ここでは、

・毎回の離乳食を手作りするのがどれだけ大変か
・その大変さを知らないまま「手抜き」と言われるママの気持ち
・実際の市販ベビーフードがどんな前提で作られているか
・「全部手作り」か「全部市販」かではない、現実的な折衷案
・パパが避けたいNGワードと、代わりにかけてほしい言葉
・ママの罪悪感を軽くするための、パパの行動チェックリスト

を、パパ目線で整理していきます。

ママを責めるための話ではなく、
「どうすれば家族にとって楽しく離乳食を進めていけるか」を考えるための材料として読んでもらえたらうれしいです。


目次

ママの毎日は「離乳食+後片付け+次の準備」のループ

離乳食を手作りする、というのは

・1回ご飯を作る

ではなく

・1日のうちに何度も「準備→食べさせる→片付け(+ストック作り)」を繰り返す

ということです。

例えば、こんな作業があります。

・月齢に合わせて、柔らかさや大きさを毎回調整する
・少量ずつ刻んだり、すりつぶしたり、裏ごししたり
・アレルギーが出ないように、食材を一つずつ増やしていく
・食べられる量が少ない時期は、作ってもほとんど残る
・「今日はいけるかな」と思っても、ひと口でベーッと吐き出される

しかも、子どもは待ってくれません。

・抱っこしながら下ごしらえ
・途中で泣かれて中断
・せっかく作ったごはんを、テーブルや床にぶちまけられる

ママの頭の中にはいつも

「次の離乳食、何にしよう」
「ストック、もう切れそう」
「もう少し野菜増やしたほうがいいかな」

といった“離乳食のことばかり考え続けるモード”が続いています。

そのうえで、

・せっかく作ったのに全然食べてくれない
・「作らなきゃ…」というプレッシャーがずっとある

となると、心が折れそうになるのも無理はありません。


料理をしないパパほど言いがちな「手作り信仰」

パパの中には、

「やっぱり手作りのほうが安心でしょ」
「市販は添加物が多そう」

と、何となく思っている人もいると思います。

その背景には、

・自分は離乳食を作ったことがない
・ベビーフード売り場に立ち止まって見たことがない
・パッケージの裏側(原材料や月齢表示)を読んだことがない

という現実があります。

つまり、

「よく知らないもの」
=「なんとなく不安」
=「だから手作りのほうがよさそう」

という、ざっくりしたイメージで語ってしまいがちなんです。

ママからすると、

「一度も作ったことがないのに『手作りが一番』と言われる」
「ベビーフードの裏も読んだことがないのに『添加物が』と言われる」

このギャップが、ものすごくしんどいポイントになります。


市販ベビーフードは「できるだけ安全に」が前提になっている

ここで一度、ママとパパで事実をそろえておきたいのが、

「今スーパーやドラッグストアで売られている市販ベビーフードは、
 そもそも“赤ちゃん向け”としての安全基準をクリアして商品化されている」

ということです。

・月齢ごとの目安(ゴックン期、モグモグ期…など)が分かりやすく表示されている
・塩分や味付けも、大人向けよりだいぶ控えめに調整されている
・衛生管理や原材料のチェックも、赤ちゃん向け前提で行われている

もちろん、メーカーや商品によって差はありますし、
気になるパパは原材料表示を一緒にチェックすればOKです。

大事なのは、

・「市販=危険、手作り=安心」と単純に決めつけない
・「どういう基準で作られているものか」を知ったうえで選ぶ

というスタンスに変えていくことです。


「全部手作り」か「全部市販」かではなく、現実的な折衷案を

ママが本音でいちばんしんどいのは、

・忙しくて市販に頼らざるを得ない日もあるのに
・「手抜き」「楽してる」と見られてしまうこと
・罪悪感を抱きながらこっそりベビーフードを使うこと

だったりします。

現実的には、

・全部手作り
・全部市販

の2択ではなく、こんな折衷案がありえます。

折衷案の例

・平日の夜ごはんは市販ベビーフード+簡単な手作り1品だけ
・休日にまとめて手作りストックを作り、平日は市販とミックス
・外出のときは、基本ベビーフードにして準備の負担を減らす
・新しい食材を試すときだけは手作り、量を食べるタイミングは市販を活用

パパから、例えばこんな提案ができたら、
ママの気持ちはかなりラクになります。

「平日の夜はさ、基本ベビーフードにしない?
 その代わり、休日に一緒に手作りしてみようか」

「外出のときは全部ベビーフードでいいよ。
 そのぶん、帰ってきてからゆっくりしよう」

“手作りか、市販か”の議論ではなく
“家族としてどんなバランスがちょうどいいか”を話せると、お互いにとって健全です。

パパが率先して買っておくのもママは嬉しいですね。
(月齢にあわせたものを選びましょう。「これ買おうと思うんだけどどう?」とママに聞いてもOKです。)





パパが言いがちなNGワードと、言い換えフレーズ

ここからは、パパがつい言ってしまいがちな一言と、
代わりにかけてほしい言葉を具体的に挙げます。

NGとその言い換え例

NG
「え、市販?手抜きじゃない?」

言い換え
「今日は疲れちゃったからベビーフードにしよう」



NG
ママを責めるように「添加物とか大丈夫なの?」

言い換え
「添加物が少し気になるなら、原材料見ていい?
 俺もちゃんと知っておきたいから」


NG
「俺が子どもの頃は、全部手作りだったけどな」

言い換え
「今は選択肢が増えてる時代なんだね。
 うちに合うやり方でやっていこう。」


セリフそのものよりも、

・ママの頑張りを前提として認める
・市販を「手抜き」ではなく「選択肢のひとつ」として扱う

この2点が伝わるかどうかが大事です。


パパができる行動チェックリスト

最後に、市販ベビーフードを使うときに
ママの罪悪感を減らし、離乳食を「家族のプロジェクト」にしていくための
パパ向けチェックリストです。

パパの行動チェック

□ ベビーフード売り場で、一度じっくり商品を見たことがある
□ 原材料表示や月齢の目安を、自分の目で確認したことがある
□ 「手作りが一番」とだけ言わず、「市販も選択肢」として話している
□ 「今日はベビーフードにしようか?」とパパから提案したことがある
□ 外出や実家帰省など、特に大変な日は「市販に頼ろう」とパパが背中を押せている
□ ママが「今日は市販にしちゃった…」と言ったとき、「いいと思うよ」と即答できている
□ ときどき、一緒に手作りストックを作ったり、洗い物をパパが担当している

全部にチェックが付かなくて大丈夫です。
「今の自分はどこまでできているかな」を知るための目安です。


おわりに:市販ベビーフードは「家族を守るための道具」

市販の離乳食を「手抜き」と見るか、
「ママと家族を守るための道具」と見るかで、
ママの感じるプレッシャーはまったく変わってきます。

パパが一言、

「ちゃんと考えて選んでるんだから、市販でも手作りでも、どっちでもいいよ。
 いつも準備してくれてありがとう、俺もやるから無理せず進めよう」

と言えるだけで、
ママは市販ベビーフードを「こっそり」ではなく「堂々と」使えるようになります。

それは結局、

・ママの心と体
・子どもの安全と笑顔
・パパ自身の心の余裕

全部を守ることにつながっていきます。

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