電動搾乳機があるとラクになる場面と選び方 パパも一緒に母乳育児を支えるツール

母乳育児って「ママが授乳するだけ」の話に見えがちですが、実際はもっと複雑です。授乳のたびに時間が取られる、乳首が痛い、赤ちゃんがうまく吸えない、上の子の対応がある、パパが抱っこしても泣く。そういう日が続くと、ママの体力と気持ちが削れていきます。

そんなときに、状況を一段ラクにしてくれる道具が電動搾乳機です。母乳を搾ってストックできると、ママの負担を減らせる場面が増えます。パパが関われる余地も広がります。

この記事では、電動搾乳機が役立つ場面と、選び方、パパができる具体的な動き方をまとめます。


目次

そもそも搾乳って何のためにやるの?

搾乳は、母乳を「赤ちゃんが直接飲む」以外の形にする方法です。目的はだいたい次のどれかです。

  • 赤ちゃんが直接うまく吸えない、吸うのが苦手
  • 乳首や胸が痛くて、直接授乳がつらい
  • 仕事復帰や外出に向けて母乳をストックしたい
  • 夜間の負担を減らしたい(パパが哺乳担当できる)
  • 胸が張って痛い、張りを少し和らげたい

搾乳は、完母でも混合でも使えます。大事なのは「全部搾乳にする」か「全部直接授乳にする」かの二択にしないこと。家庭ごとに、ラクが増える形を選べばOKです。


電動搾乳機がラクになる場面 こんな時に効く

1 赤ちゃんが直接飲めない、飲みにくいとき

吸い付きが浅い、口が小さい、うまくくわえられない。ママも赤ちゃんも必死で、授乳がしんどい時間になりがちです。搾乳して哺乳瓶で飲めると、いったん落ち着けます

2 乳首トラブルや授乳痛があるとき

切れて痛い、吸われるのが怖い、授乳のたびに涙が出る。そんなとき、搾乳が「休むための逃げ道」になります。無理して続けるより、痛みを避けながら回復させるほうが長続きすることも多いです。

3 夜にまとめて搾っておきたいとき

夜間の授乳やミルク作りは、家庭の体力を削ります。搾乳ストックがあると、ママが寝る時間を作りやすくなります。パパが哺乳担当に入れると、体感がかなり変わります。

4 外出・通院・上の子対応で、授乳の自由度がほしいとき

授乳のタイミングがずれると胸が張る人もいます。搾乳機があると「出先で少し搾って楽になる」「時間をずらす」という選択肢が増えます

5 仕事復帰に向けて母乳をストックしたいとき

保育園や職場で授乳できない場合、搾乳で準備する家庭は多いです。最初から完璧な量を目指すより、生活に合わせて少しずつ試していく方がうまくいきます。

6 混合育児で、母乳量のペースを整えたいとき

混合は「母乳+ミルク+消毒+準備」で負担が増えがちです。搾乳をうまく使うと、母乳のタイミングが読みやすくなり、ママが少し休みやすくなることがあります。

7 どうしてもママが数時間寝たいとき

産後は「寝たいのに寝られない」の連続です。搾乳があると、パパが哺乳を担当できる時間が増えます。ここが一番わかりやすく家庭が助かります。


手動と電動の違い パパが押さえたい現実

手動は安価でシンプルですが、回数が増えると腕と手がつらくなりやすいです。夜中や疲れている日に「手でしぼり続ける」は、思った以上にしんどい。

電動は、一定のリズムで搾れるので負担が減りやすいのがメリットです。搾乳の回数がある程度ある家庭、夜間も回す家庭、仕事復帰を見据える家庭では、電動のほうが総合的にラクになりやすいです。


電動搾乳機の選び方 チェックリスト

買う前に、ここだけ見れば大外ししにくいポイントをまとめます。

片胸タイプか、両胸同時タイプか

  • 片胸:価格は抑えやすい。搾乳回数が少なめの家庭に向く
  • 両胸同時:時短になりやすい。双子がいる家庭、回数が多い家庭、仕事復帰、夜間の負担を減らしたい家庭に向く

電源方式(コードあり/コードレス)

  • コードあり:パワーが安定しやすい。家で固定運用なら強い
  • 充電式・コードレス:動ける。夜間や外出、家事しながらに向く

音の静かさ

夜中に使うならかなり重要です。静音をうたう製品でも差が出ます。レビューは「赤ちゃんが寝てる横で使えるか」の観点で見てください。

洗いやすさ、部品の少なさ

搾乳は、本体より洗う時間が地味に重いです。部品点数が多いと、続きません。食洗機対応の有無も確認ポイント。

フランジ(乳房に当たる部分)のサイズ展開

合わないと痛い、吸えない、乳首が傷つく原因になります。サイズが選べるか、交換パーツが手に入るかは重要です。

吸引の強さとリズム調整

強ければ良いわけではありません。痛みが出ない範囲で、段階調整できるものが安心です。

消耗品が手に入るか

パッキンやバルブなど、消耗品は意外と早く交換が必要になることがあります。買い足しやすいブランドか確認しておくと後で困りにくいです。


使う前に知っておきたい注意点

痛いのは我慢しない

搾乳は「痛いけど耐えるもの」ではありません。痛みが強いときは、サイズが合っていない、吸引が強すぎる、当て方がずれているなどが原因になりやすいです。無理に続けず、設定を下げたり、装着を見直したり、助産師さんに相談するのが安全です。

張りをゼロまで抜き切らない方がいい場合もある

胸の張りがつらいからといって、毎回限界まで搾ると、体が「もっと作ればいい」と判断して張りやすくなることもあります。目的に合わせて使い方を調整するのがコツです。

清潔管理はパパが引き取ると家庭が回る

搾乳関連は「使う→洗う→乾かす→消毒」の流れが必要です。ここをパパが担当できると、ママの負担がかなり減ります。


母乳保存とセットで考えるとラクになる道具

搾乳機だけ買っても、運用が詰まると使わなくなります。セットで考えると続きやすいです。

  • 母乳保存パック(冷凍できるタイプ)
  • ラベルやマジック(搾乳した日付を書ける)
  • 哺乳瓶(搾乳母乳を飲ませる用)
  • 消毒グッズ(電子レンジ、薬液など家庭に合う方式で)
  • 冷凍庫の整理トレー(ストックが増えると迷子になる)

保存の細かいルール(室温・冷蔵・冷凍の目安)は、自治体や医療機関の案内、商品説明のガイドに沿うのが安全です。家庭のやり方を夫婦で揃えておくとミスが減ります。


パパができること ここをやるとママが助かる

搾乳はママがやるとしても、周辺はパパがかなり引き取れます。

1 哺乳担当になる

夜間に1回でもパパが担当できると、ママの睡眠が伸びます。睡眠は回復に直結します。

2 洗浄・消毒・乾燥を担当する

これが一番効きます。ママは搾って終わり。パパは洗って次の一回を準備する。これだけで搾乳の継続率が上がります。

3 ストック管理をする

日付のラベル、古い順に使う、残数把握。

4 声かけで地雷を踏まない

  • なんでそんなに大変そうなの?(大変だから大変そう)
  • まだ搾るの?(目的があるから搾る)
  • ミルクでいいじゃん(選択はママの事情と気持ちが絡む)

代わりにこう言うと助かります。

  • 洗うの俺がやるよ
  • 次の分、ラベル書いて冷凍しとくね
  • 眠っていいよ。起きたら交代する

導入した家庭の一日イメージ

退院直後〜数か月は、生活が毎日変わります。電動搾乳機は「家を回すための選択肢」を増やす道具です。

  • ママは寝る前に搾乳して少し長く寝る
  • パパは夜間に1回哺乳して、洗浄とセットを済ませる
  • 日中は直接授乳中心、きつい日は搾乳を混ぜて逃げ道を作る

完璧じゃなくていい。続く形に寄せればOKです。

電動搾乳機の比較 4機種まとめ

搾乳機は「母乳を増やすため」だけの道具ではなく、ママの睡眠・回復・外出・仕事復帰を支えるための道具です。
パパが比較ポイントを押さえて一緒に選べると、「買ってよかった」が起きやすくなります。

ざっくり比較表

製品タイプ両手が空くこんなとき便利注意点
ピジョン 母乳アシスト さく乳器 電動 handy fit+片胸・電動(携帯型)半分(基本は支える)まずは1台で試したい/家の中で場所を変えて使いたい/搾乳の回数が多すぎない家庭片胸ずつなので時間はかかりやすい。洗うパーツは毎回出るので運用担当(洗浄・乾燥)を決めると続く
メデラ ハンズフリーさく乳カップ(カップ単体)カップのみ(ポンプ別)ほぼ空く(ブラ内)すでに対応ポンプがある/ハンズフリー運用だけ増やしたいこれは搾乳機本体ではなくカップ単体。対応するポンプがないと使えないので、手持ち機種との互換を先に確認
メデラ ソロ ハンズフリー電動さく乳器(Solo Hands-free)片胸・電動(ハンズフリー系)ほぼ空く夜間や家事の合間に搾乳したい/抱っこや上の子対応をしながら回したい片胸なので時短は「両胸同時」ほどではない。カップのフィット感(サイズ・当たり方)で快適さが変わる
BabySmile ハンズフリー電動さく乳器 E-401ウェアラブル系(ハンズフリー)ほぼ空く外出・帰省・家事中に搾乳したい/コードが邪魔なのがストレスウェアラブルは「音」「漏れにくさ」「洗いやすさ」で好みが割れる。レビューはこの3点を重点的に見ると失敗しにくい
BabyGoo 搾乳機(valueprice)ウェアラブル系(商品ページ準拠)ほぼ空く(想定)まずは価格を抑えてハンズフリー運用を試したいセット内容(カップ・ボトル・消耗品)や交換パーツの入手性は購入前に確認したい。型番や付属品が販売ページで違うことがある

どう選ぶ?パパ向けの結論

1)まずは「時短」を最優先するなら

両胸同時+ハンズフリーが強いです。搾乳中にママが座りっぱなしになりにくく、家事・休憩・上の子対応が同時にできます。
両胸同時で時間短縮、カップが軽い、洗うパーツが少ない、が揃うのがスイング・マキシ ハンズフリーの強みです。

2)「まずは1台、現実的に続けたい」なら

片胸用の電動で、操作がわかりやすく、コードレスで使えるものが続きやすいです。
handy fit+ は強さ6段階+LED表示で迷いにくく、コードレスで持ち運びもしやすいタイプ。
メデラ ソロは9段階で細かく調整でき、軽量で持ち運びも現実的です。

3)「コストも大事。電池でも動く安心感」なら

AC+電池対応は、停電・帰省・移動時に気持ちがラクです。
ただし、電池使用時はACより吸引が弱くなることがあるので、期待値は先に揃えておくと揉めません。

4)ママが欲しいものを選ぶ

使うのはママです。こだわりがない場合や、お任せされていない場合は、ママが欲しいと思ったものを買うのが一番です。


まとめ 電動搾乳機は「ママを一人にしない」ための道具


搾乳機は、ママに「頑張って母乳を出して」と言うための道具ではなく、ママの体力と睡眠を守るための道具です。
どの機種が正解かよりも、「ママが続けやすい形」と「パパが支えられる運用」が作れるかがいちばん大事。

迷ったら、時短を最優先するのか、持ち運びやすさを優先するのか、電源の安心感を優先するのか。
この3つだけ先に決めてから選ぶと、買ったあとに後悔しにくくなります。

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