妊娠がわかると、飲み物ひとつでも「これって大丈夫?」が増えます。
パパ側は善意でコーヒーやお茶を買ってきたのに、ママが不安そうな顔をして気まずい…もよくある話。
ここでは「何がOK・NG」という断定ではなく、妊娠中のカフェインをどう考えれば安心か、パパがサポートしやすい形で整理します。
妊娠中のカフェインは、飲食物を合計して確認する
英国NHSは妊娠中のカフェインを1日200mgを超えないよう案内しています。これは摂るべき量でも、すべての人の安全を保証する境界でもありません。コーヒーだけでなく、お茶、コーラ、チョコレートなども合計して考えます。
日本の食品安全委員会は、ゼロにする必要はない一方、妊娠中は摂り過ぎに注意するよう呼びかけています。この記事では200mg/日以内というNHSの案内を目安として紹介し、個別の制限は主治医の指示を優先します。
参考:NHS:妊娠中の食品・飲料/食品安全委員会:お母さんになるあなたと周りの人たちへ
どれくらい入ってる?よく飲むものの目安
飲み物のカフェイン量は「商品」「濃さ」「サイズ」でブレます。ここでは厚生労働省のカフェインQ&Aにある代表値(浸出条件による)を使います。個別商品の表示が分かる場合はそちらを確認してください。
カフェイン量(目安)
- コーヒー(浸出液):60mg/100mL
- 紅茶(浸出液):30mg/100mL
- せん茶(浸出液):20mg/100mL
- ほうじ茶:20mg/100mL
- ウーロン茶:20mg/100mL
- 玄米茶:10mg/100mL
- インスタントコーヒー:1杯あたり80mg(顆粒2g使用の例)
- カフェインを多く添加した清涼飲料水(いわゆるエナジードリンク等):32〜300mg/100mL(製品差が大きい)
これを「よくある量」に直すと、だいたいこんな感覚です(あくまで目安)。
- コーヒー150mL:60×1.5=約90mg
- 紅茶150mL:30×1.5=約45mg
- せん茶150mL:20×1.5=約30mg
- 玄米茶150mL:10×1.5=約15mg
パパが一番気をつけたいのはエナジードリンク系です。表示を見ないと平気で200mgを超え得ます。
妊娠中の飲み物候補と、表示で確認すること
「完全にゼロでいきたい日」や「今日は量を減らしたい日」に、選択肢があるとラクです。
家で常備しやすい
- 水、炭酸水
- 麦茶
- 牛乳、豆乳(合う人は)
- 具なしスープ、味噌汁(塩分は摂りすぎ注意)
カフェインの少ないものも含め、コンビニ・スーパーで確認できる候補
- 麦茶(ペットボトル)
- ノンカフェイン/カフェインゼロ表記のお茶(商品名に明記されているもの)
- カフェインレスコーヒー、デカフェラテ(表記を確認)
- スポーツドリンク(糖分なども確認。水分を保てない・尿が少ない場合は飲料選びだけで対応せず産院へ相談)
ここでのコツは「ママの好みを当てにいく」こと。
妊娠中は味の好みが変わるので、同じ“ノンカフェイン”でも、麦茶が無理・炭酸ならいける、みたいな日が普通にあります。
買う前のチェック表
| 表示 | 見ること |
|---|---|
| カフェイン量 | 100mL当たりか、1本当たりか。飲む量に換算する |
| ノンカフェイン・ゼロ | 原材料と注意事項も確認。カフェイン以外の条件を無視しない |
| デカフェ・カフェインレス | 少量残る場合があるため、ゼロと同じ扱いにしない |
| 糖分・アレルゲン | 本人の体調や食事の指示に合うか確認 |
デカフェは便利。でも「ゼロではない」は知っておく
カフェインを減らしたいけど、コーヒーの味や香りが欲しいときにデカフェはかなり助かります。
一方で、一般的にデカフェはカフェインが残ることがあります(工程で大部分を除去するが、完全ゼロとは限らない)。
パパの立ち回りとしては、
- 午前中は普通のコーヒーを小さめで
- 午後はデカフェに切り替える
- もしくは最初からデカフェ中心にする
このどれかに寄せるだけで、ママの「我慢してる感」がだいぶ減ります。
ハーブティーは「体に良さそう」だけで選ばない
ハーブティーは、ノンカフェインでも妊娠中に無条件で安全とは限りません。ブレンド内容と注意表示を確認してください。NHSは研究が限られるため量を控えめにすること、リコリスルート(甘草の根)を含むお茶を避けることを案内しています。
パパが買うなら、次の順で安全寄りに倒すのが無難です。
- 麦茶・水・炭酸水(本人の好みや体調に合わせる)
- 「ノンカフェイン」と明記された単一素材のお茶
- ハーブのお茶は単一素材でも成分を確認し、妊娠中の使用に迷う場合は医師・薬剤師に相談する
失敗しにくい「買い物テンプレ」:パパが選ぶならこの組み合わせ
本人に希望を確認してから、少量ずつ用意する例です。
- 主役の水分:麦茶 or 水(1〜2本)
- 気分転換:炭酸水(レモン風味など)1本
- 休憩用:デカフェ(カフェインレス表記)1本
- つわり・喉の乾き対策:ゼリー飲料や果物系(いけそうなら)
「今日はどれが飲みたい?」と聞いても、ママが自分でも分からない日があります。
そのときは、選択肢を2〜3個に絞って見せる方が助かります。
よくあるQ&A
Q. 1日200mgって、コーヒー何杯くらい?
目安の計算だと、コーヒー(60mg/100mL)を150mLで約90mg。
この条件の150mLを2杯なら約180mgですが、大きなマグや濃い抽出では増えます。「2杯まで」と杯数だけで判断せず、量と濃さを確認します。
Q. エナジードリンクはどう考える?
製品差が大きく、100mLあたり32〜300mgという幅が示されています。
厚生労働省は、妊婦などは飲用を控えるよう注意を促しています。水分補給や眠気対策の定番として勧めることは避けましょう。
Q. カフェインを減らすと頭痛が出る
カフェインを減らした際に頭痛が起こることはありますが、妊娠中の頭痛を自己判断で離脱症状と決めないでください。強い頭痛や見え方の異常などは、速やかに産院へ連絡します。減らし方も必要に応じて相談してください。
まとめ:パパができる一番のサポートは「迷わない環境づくり」
- 紹介したNHSの目安は200mg/日以内。飲食物の合計と個別の指示を確認
- エナジードリンク系は量が読みにくいので特に注意
- ノンカフェインの定番(麦茶・水・炭酸水)を常備しておく
- コーヒー好きならデカフェ活用。ただし完全ゼロではないことは共有
- ハーブティーは「ノンカフェイン=無条件に安心」ではない。迷ったら無難な選択へ
妊娠中の飲み物選びは、「正解を当てる」よりも「ママが安心して飲める選択肢を切らさない」ことが一番大事です。
その日の体調で、飲めるもの・欲しくなるものは変わります。だからこそパパが、
・ノンカフェインの定番を家に置いておく
・デカフェや少量カフェインの選択肢も用意しておく
・迷う飲み物(エナジードリンクや濃いコーヒー)は表示を確認する
この3つの気遣いはママにとっても嬉しいものとなるはずです。

