自宅のお風呂では、子どもから目を離さない準備と、入浴していない時間に浴室へ入れない対策を組み合わせます。少ない湯量でも事故は起こり、子どもが静かに溺れることもあります。「音がしないから大丈夫」と判断しないでください。
実際に報告された転落・溺水事故
消費者庁が2024年に公表した注意喚起には、浴槽の蓋の上でベビーバスを使い、乳児が浴槽へ転落して死亡した事例があります。また、蓋がずれてベビーバスごと落下し、乳児が頭と背中を打撲した事例も紹介されています。
事故の状況はそれぞれ異なりますが、共通して見直したいのは設置場所です。浴槽の蓋はベビーバスの台にせず、製品の説明書に従った安定した場所で使います。高い場所や不安定な場所に置き、赤ちゃんを入れたまま離れる使い方は避けてください。
入浴担当は「洗う」だけで終わらない
パパがお風呂を担当するとき、タオルを探す、着替えを取りに行く、上の子を呼ぶ、といった用事が途中で生まれないように準備します。ママが別室で作業しているのに「見ていると思った」とならないよう、引き継ぎには返事まで必要です。
| タイミング | 確認すること |
|---|---|
| 入る前 | タオル、着替え、おむつを手元へ。床や動線の物を片づける。 |
| 湯を使う前 | 温度と量、ベビーバスの設置状態を確認する。 |
| 入浴中 | 子どものそばを離れない。自分が洗髪するときは子どもを浴槽に残さない。 |
| 上がるとき | 受け取る大人がいるなら、名前を呼び、受け取りを確認する。 |
| 入浴後 | 小さな子がいる家では浴槽の水を抜き、子どもだけで入れないようにする。 |
転倒を防ぐために、床と動線も確認
ぬれた床、散らばったおもちゃ、泡が残った場所では足元の確認がしにくくなります。浴室内で走らせず、出入りや浴槽をまたぐときはそばで支えます。滑り止めマットなどを使う場合も、ずれやめくれがないか、設置場所や手入れが説明書に合っているか確認してください。
タオルを離れた棚に取りに行かない、着替えの場所を先に空けるなど、家の動線に合わせて変えることができます。事故対策を「もっと注意して」という一言で終わらせず、離れなくて済む環境にしましょう。
浮き輪やバスチェアは見守りの代わりにならない
補助用品があっても、子どもだけで安全に待たせられるとは考えないでください。消費者庁は浮き輪使用中の事故にも注意を呼びかけています。製品の対象年齢・使用方法を確認し、大人の手の届く範囲で見守ります。
きょうだいを同時に入れるのが難しい日は、順番を変える、別の大人に頼むなど方法を調整します。宅配便や電話への対応より、いま目の前の子どもの安全を優先してください。
入浴していない時間も、水回りに近づけない工夫を
残り湯のある浴槽に、子どもが一人で入り込む危険もあります。入浴後は水を抜くことを基本にし、浴室のドアやゲートなども活用します。蓋を閉めただけで転落を防げるとは考えないでください。洗面器やバケツにも水をためたままにしないようにします。
もし溺れたり、強くぶつけたりしたら
まず自分の安全を確保しながら子どもを水から出し、反応と呼吸を確認します。反応がない、呼吸がおかしいなど緊急の場合は119番し、指令員の案内に従って必要な心肺蘇生などを行ってください。水を吐かせようとして処置を遅らせないことが重要です。
引き上げたあとも咳、息苦しさ、ぐったり、顔色の異常などがある場合は緊急に相談・受診します。頭をぶつけたあとに反応がおかしい、けいれんするなどの場合も119番。普段と違う様子を「泣いたから大丈夫」と片づけないでください。
今日、夫婦で一つ変えるなら
入浴前の準備担当と、入浴後の着替え担当を確認してみましょう。どちらか一人で行う日も、必要な物の置き場所を共通にしておくと迷いが減ります。パパの担当範囲は、入浴から水抜き・片づけまでを一続きにすると分かりやすくなります。
確認した資料
情報確認:2026年9月。写真はAI生成のイメージで、安全な設置方法を示す教材ではありません。

