マミーブレインとは?妊娠・産後の物忘れへの工夫と相談の目安

マミーブレインは、妊娠中や産後の物忘れ・集中しにくさなどを表す通称です。この言葉だけで原因を診断したり、「産後だから心配ない」と判断したりはできません。

本人を責めず、休息と予定管理の負担を見直すことが支えになります。症状が強い、長引く、生活の安全に影響する場合は、産婦人科やかかりつけ医などへ相談してください。

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妊娠・出産と脳の変化について分かっていること

妊娠・産後の記憶や注意には、睡眠不足、ストレス、ホルモンや神経の変化などが関係する可能性があります。ただし、感じ方と検査で測る認知機能は同じではなく、すべての人が同じ変化を経験するわけではありません。

NIHが紹介する2024年の研究では、1人の女性を妊娠前から産後までMRIで追い、脳の構造変化を詳しく観察しています。対象が1人の研究から、すべての妊産婦の物忘れの原因や回復時期を決めることはできません。「脳が変化する=能力が落ちる」という単純な意味でもありません。

参考:NIH:妊娠中に観察された脳の変化/NIH女性の健康研究局:妊娠・産後の脳と健康

忘れ物を減らすには「気を付ける」より管理を分ける

予定、買い物、保育園の準備を一人の記憶に頼ると、確認もその人へ集中します。共有アプリを増やすだけでなく、入力から実行までの担当を決めましょう。

困りごとの例家庭で試せる工夫
予定や締め切りを忘れる共有カレンダーに担当者と通知を設定。連絡を受け取った人が登録する
買い忘れ・重複買い買い物リストを一つにまとめ、購入済みも更新する
外出時の忘れ物玄関のチェック表と、鍵・書類の定位置を作る
提出物が直前になるお便りの確認、記入、提出までを一人の担当にする
家事の途中で中断が多いその時間の子どもの対応を別の人が担当する

本人にすべての設定や更新を任せると、新たな負担になります。まずパパが一つの予定や家事を、確認から完了まで引き受けてみましょう。名もなき家事の分担例も使えます。

休息を確保し、ミスが起きたときは対応を先にする

「ちゃんとして」「前はできていた」と評価するより、「今必要な連絡は僕がするね」「次回からこの予定を担当する」と具体的に動きます。本人が気にしている失敗を、家族や友人の前で笑い話にしないようにしましょう。

休息は「寝ていいよ」と伝えるだけでは確保できません。おむつ交換、抱っこ、きょうだいの対応、家事を担当する時間帯を決めます。二人とも余裕がない場合は、利用条件と費用を確認して、家族や自治体の支援、家事サービスを検討します。

サービスの提供地域・内容・料金は公式案内で確認してください。

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「いつまで続く?」は一律に決められない

体調や生活が落ち着くにつれて変化することはありますが、「産後1年で必ず治る」などと区切ることはできません。改善しないときに、本人が回復を急ぐ必要はありません。

いつから何を忘れやすいか、睡眠や気分の状態、生活への影響をメモし、心配があれば健診を待たず相談しましょう。服薬や体調の変化も、医療者へ伝える情報になります。

相談を急ぎたい状態

気分の落ち込み、楽しめない状態、強い不安、休める時間にも眠れない状態などが続く場合は、産婦人科・かかりつけ医・地域の保健師へ相談してください。産後うつでは集中や判断が難しくなることもあります。参考:NHS:産後うつの症状と相談。

急に強く混乱する、幻覚があるなど、普段と大きく違う状態は「マミーブレイン」と片づけず、速やかに医療機関へ連絡します。自分や赤ちゃんを傷つけそうなど差し迫った危険があるときは、近くの人へ助けを求め、119などの緊急対応につないでください。

安全にかかわる失念が起きた場合も、責めることと放置することの二択ではありません。当面その作業を交代し、負担の調整と医療相談を並行して進めましょう。

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