子どもの意識や呼吸がおかしいなど、緊急性が高いときは、情報を全部そろえてからではなく119番へ連絡してください。「救急です」と伝え、住所、子どもの状態、年齢など、指令員の質問に分かる範囲で答えます。
この記事は、落ち着いている今のうちに家族で備えるためのメモです。緊急時は記事を読み進めるより、通報と指令員の指示を優先してください。

通報で伝える内容は、順番に聞いてもらえる
消防庁は、119番通報では指令員が出動に必要な内容を順に尋ね、緊急性が高い場合は聞き取りの途中でも救急車が出動すると案内しています。完璧な説明文を考える必要はありません。
| 聞かれる内容 | 伝え方の例 |
|---|---|
| 火事か救急か | 救急です |
| 来てほしい場所 | 市区町村名から、住所・建物名・部屋番号 |
| 何が起きたか | 誰が、いつ、どうなったか。分かる範囲で意識や呼吸の様子 |
| 年齢 | 年齢。乳児は月齢も分かれば伝える |
| 連絡先 | 通報者の名前と連絡できる電話番号 |
根拠資料:消防庁「救急車利用マニュアル」。実際の質問順や指示は状況に応じて変わります。
自宅の住所は、見ながら言える場所に
普段は住所を覚えていても、急な場面では言葉が出にくいことがあります。玄関付近や家族の共有メモに、住所、建物名、部屋番号をまとめます。オートロックや入口が分かりにくい建物なら、その情報も伝えられるようにしましょう。
外出先で住所が分からない場合は、施設名、近くの大きな建物や交差点などの目印を伝えます。場所を探すことだけに集中して、子どもの状態を見失わないようにします。
「いつもと違う」を、見た言葉で説明する
「何となく大変」だけでなく、「呼びかけへの反応が普段と違う」「呼吸が苦しそう」など、見えている様子を伝えます。病名を推測して断定する必要はありません。いつからか、きっかけがあったか、持病や使った薬があれば、聞かれた範囲で答えます。
電話を切るタイミングや、到着までの対応は指令員に従ってください。応急手当について指示があれば、分からないことをその場で聞き返します。
大人が二人いる場合の役割
- 一人は子どものそばで状態を見守り、必要な対応をする。
- もう一人は通報や、指示に応じた入口の案内を行う。
- 手が足りる範囲で、受診に必要な情報や書類を準備する。
二人とも荷物を探して子どもを一人にしないことが大切です。一人で対応している場合は、そのことも指令員に伝えてください。保険の書類や着替えが見つからないために、通報や搬送を遅らせないようにします。
落ち着いている日に作る、家族の受診セット
母子健康手帳、お薬手帳、資格確認に使う書類、医療証など、普段の受診に必要な物の保管場所をそろえます。持病、アレルギー、かかりつけ、緊急時の個別指示があれば、家族が取り出せる形でまとめてください。
スマートフォンだけに保存すると、ロックや電池切れで見られない場合があります。個人情報の扱いに気を付けながら、必要最小限の紙の控えを用意する方法もあります。
救急車を呼ぶか迷うときは?
明らかな緊急症状があるときは119番へ。緊急か迷う場合は、地域の救急相談や小児救急電話相談などを利用できます。窓口ごとに対象・受付時間が異なります。症状別の目安は日本小児科学会「こどもの救急」も参考になります。
情報確認:2026年9月20日。応急手当は、地域の消防本部等の講習で実際に学んでおくと役立ちます。
