岡山県で産後ケアを調べるときは、自治体の「助成額」を、利用者が払う「自己負担額」と取り違えないことが大切です。岡山市・倉敷市・矢掛町では、施設料金から公費負担を差し引く仕組みが案内されています。
この記事では3自治体の代表例を比較します。県内全市町村の一覧ではありません。まず本人の希望を聞き、住民登録のある自治体の対象施設と申請手順を確認しましょう。
情報確認日:2026年9月20日。写真はAI生成イメージで、実際の施設・利用者ではありません。
岡山県の産後ケア:助成と利用枠を比較
| 自治体 | 主な公費負担・助成額 | 申請の特徴 |
|---|---|---|
| 岡山市 | 一般区分:宿泊25,000円/泊、日帰り12,000円/日、訪問6,000円/回 | 電子クーポン発行後、施設と調整してポータルで予約入力 |
| 倉敷市 | 増額なし:宿泊17,000円/泊、日帰り7,000円/日、訪問4,000円/回 | 市の利用券を受け取って施設へ予約 |
| 矢掛町 | 宿泊15,000円/回1泊、日帰り7,000円/回、母乳ケア3,000円/回 | 施設で仮予約→町へ申請→利用券 |
この表は利用者の支払額ではありません。施設料金、世帯区分、食事や追加サービス等を確認し、最終的な自己負担を見積もってください。
岡山市|電子クーポンの発行と予約入力は別
市に住民票がある産後1年未満の母子で、産後ケアを希望する方が対象です。宿泊・日帰りは合わせて7日、多胎は10日。訪問は別枠で3回、多胎は5回です。宿泊1泊2日は2日分を使うため、宿泊・日帰りの残りが1クーポンなら宿泊には使えません。
一般区分の公費負担は表のとおりで、住民税非課税・生活保護世帯は宿泊29,000円/泊、日帰り13,000円/日、訪問7,000円/回です。該当区分は最初の申請時に申し出ます。施設ごとの料金が違うため、非課税世帯でも必ず自己負担0円とは限りません。
- 出産予定日の2か月前から、市へ電子クーポンを申請する。
- 利用決定メールを確認する。原則、申請の翌々開庁日までに送信。
- 決定後、施設へ連絡して希望日を仮予約する。
- 出産後、利用者ポータルでクーポンを使った予約入力をする。妊娠中の申請者は出産日への修正も必要。
施設への電話だけで手続きが完了したと思わず、利用の都度の予約入力まで確認しましょう。出典:岡山市「産後ケア事業」。
倉敷市|2026年度は施設・種類を指定しない利用券に
市に住民登録がある母子で、1歳の誕生日前日までにケアを必要とする方などが対象です。宿泊は7泊、日帰りは5日、訪問は3回までで、組み合わせて利用できます。
施設料金から市の負担額を差し引き、残額を施設へ支払います。市民税均等割額以下の世帯、生活保護世帯、災害被災から3か月以内の方などには、申請による負担額の増額があります。多胎の場合も加算があるため、初回申請で確認してください。
妊娠7か月から窓口・電子申請ができます。市は申請後おおむね10営業日で自宅へ発送すると案内しています。利用決定通知書と利用券が届いてから施設へ予約し、当日提示します。利用券なしでは全額自己負担になります。
2026年4月以降は、施設・種別を指定しない利用券に変わりました。2026年3月31日までの申請で旧形式の券を持っている方は、施設等を変更する際の手続きが別です。券の返却や再交付にかかる時間も確認しましょう。出典:倉敷市「産後ケア事業」。
矢掛町|施設を仮予約してから町に申請
矢掛町に住所がある産後1年未満の母子で、体調回復・育児・休養等に不安がある、支援を得にくいなどの条件に該当し、医療行為を必要としない方が対象です。宿泊、日帰り、母乳ケアを合わせて6回まで、そのうち宿泊は3回まで利用できます。
まず希望施設に連絡して利用予定日を仮予約し、こどもみらい課へ申請して利用券の交付を受けます。利用時には承認通知書兼利用券を提示してください。事前申請がない場合は全額自己負担になります。
宿泊を連泊以外で利用するときは、その都度申請が必要です。日帰り・母乳ケアは初回申請の券を使えます。宿泊では食事や部屋代が別に必要な場合もあるため、助成額だけで決めず、希望施設の総額を確認しましょう。出典:矢掛町「産後ケア事業のご案内」。
パパが作ると便利な費用メモ
候補施設ごとに「利用日時・施設料金・自治体の助成・食事等の追加費用・自己負担・キャンセル期限」を1行で書きます。岡山市と倉敷市で同じ施設を利用できても、助成は住民登録のある市の条件です。本人の休息時間と送迎のしやすさも一緒に比べましょう。
パパが進める、申請前の5つの確認
- 本人の希望:休息、授乳相談、育児の練習など、ママが受けたい支援を聞く。
- 対象条件:住民登録、利用日の月齢、里帰り・転居予定、施設の受入条件を窓口に伝える。
- 申請の順序:事前承認、利用票、面談が必要かを確認してから予約する。
- 総額と持ち物:減免後の金額、食事代、追加料金、キャンセル期限、必要な券や手帳を整理する。
- 当日の分担:送迎、上の子の世話、家の食事や洗濯まで引き受け、利用後も休めるようにする。
「調べておいたよ」と情報だけを渡して終わらず、本人の同意や面談が必要な部分を確認しながら、書類整理や日程調整を分担しましょう。話し合いには週1回10分の夫婦の作戦会議も使えます。
よくある質問
近隣の市町村の安い料金で利用できますか?
助成する自治体と施設の所在地は別です。住民登録のある自治体の対象者・委託先・申請条件で確認します。里帰り先での利用を希望する場合も、予約や支払いの前に窓口へ相談してください。
この記事に載っていない市町村は制度がありませんか?
掲載の有無は制度の有無を示していません。お住まいの市町村の母子保健担当・こども家庭センターに「産後ケアを利用したい」と相談し、対象月齢、利用先、自己負担、予約手順を確認してください。
訪問型なら掃除や料理もお願いできますか?
産後ケアの訪問は助産師等によるケアや育児相談が中心です。家事支援や子どもの預かりを希望する場合は、その希望を窓口に伝え、ヘルパー・一時預かりなど別の制度も確認しましょう。
出典は各比較表・本文の自治体公式リンクです。施設の受入状況や料金は変わる場合があります。申込前に利用日時点の条件をご確認ください。

