山口県の産後ケアには無料で利用できる制度があります。ただし、無料の範囲と申込みの順番は市によって異なります。山口市は施設予約後に申請し、下関市は市が利用先を調整します。宇部市の訪問支援も、申請したその日に必ず利用できるものではありません。
この記事は山口市・下関市・宇部市の代表例です。県内全市町村を網羅する一覧ではなく、宇部市については外出負担を減らしたい家庭向けに訪問型を取り上げます。
情報確認日:2026年9月20日。写真はAI生成イメージで、実際の施設・利用者ではありません。
山口県の産後ケア:3市の入口を比較
| 自治体 | 費用と利用枠の例 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 山口市 | 基本利用料無料。単胎は母乳支援1回、日帰り3日、訪問1回、宿泊7日 | 実施医療機関へ予約後、市に申請 |
| 下関市 | 2026年度から基本利用料無料。宿泊7日、日帰り・訪問合計7回 | 健康推進課に相談し、市が利用先を調整 |
| 宇部市・訪問型 | 無料、3回まで、1回1〜2時間 | 市へ電子または書面で申請 |
山口市・下関市では、食費、おむつ、個室、事業者独自サービス等の実費が生じる場合があります。「基本料金無料」と「持ち物や追加費用がすべて不要」は別です。
山口市|予約後の申請番号を保存する
産後1年未満で山口市に住民登録がある母子が対象です。単胎の場合は、母乳支援1回、日帰り3日、訪問1回、宿泊7日。多胎の場合は、母乳支援1回、日帰り6日、訪問5回、宿泊14日と案内されています。日帰りは原則4時間以上の利用です。
費用は無料ですが、施設によって食費・おむつ代・個室代などが必要です。利用したい施設が市の実施医療機関一覧に載っているかを確認し、次の順で進めます。
- 実施医療機関等に予約する。
- 予約後、市のウェブ申請を行う。
- 表示された申請番号をメモやスクリーンショットで保存する。
- 当日、施設で利用票に申請番号を記入する。
ウェブ申請を使わない場合は、母子健康手帳を持って各保健センター等で申請できます。パパは予約日時だけでなく、申請番号を当日すぐ確認できる状態にしておきましょう。出典:山口市「産後ケア事業をご活用ください」。
下関市|2026年度から無料。市の調整後に申請
下関市に住民登録がある産後1年未満の母子が対象で、医療行為が必要な場合や感染症にかかっている場合は利用できません。2026年度から基本利用料が無料になり、日帰り・訪問は合計7回、多胎は10回まで。宿泊は7日、多胎は10日までです。食費等の実費は別途負担します。
まず健康推進課母子保健係(083-231-1447)へ相談します。市が状況を聞いて利用先を調整し、決定後、利用先から日時調整の連絡があります。日時が決まったら、母子健康手帳を持って申請書を提出してください。原則、利用日の3日前まで(閉庁日を除く)に提出が必要です。
2025年度から利用している方の利用回数は引き継がれます。年度が変わったからゼロに戻るとは考えず、残りの回数を確認しましょう。出典:下関市の案内・2026年7月版資料。
ホテル等を使う「ほっとひといき」は日帰り型
下関市は県と共同で、宿泊施設を活用した日帰りの産後ケアも実施しています。対象は出産後4か月から1年未満の母子、案内期間は2026年7月29日〜2027年2月25日、1組1回で無料です。通常の日帰り・訪問の通算回数に含まれます。「ホテルを使う」という名称だけで宿泊できると判断せず、実施日・会場・受付状況を市へ確認してください。
宇部市|自宅で受ける訪問支援
宇部市に住民票があり、原則出産後1年以内の母子で、医療管理を必要としない方が対象です。助産師の訪問で授乳や育児相談、体調確認等を受けられます。利用料は無料、3回までで、1回1時間以上2時間以内です。
電子申請または申請書をこども支援課へ提出すると、市から電話で状況確認があります。原則、申請当日は利用できず、希望日は申請日から2日以降を選びます。閉庁時間や土日祝の申込みは翌開庁日以降の連絡になります。
2026年12月26日〜2027年1月3日は受付・利用とも休止と案内されています。年末の支援を考えている家庭は前後の日程も含め早めに相談しましょう。出典:宇部市「産後ケア事業(訪問支援事業)」。
パパの役割は、使える状態まで準備すること
山口市なら申請番号、下関市なら市との調整と提出期限、宇部市なら訪問を受ける日時と自宅のスペースを整えます。ママが「何に困っているか説明しづらい」ときは、睡眠、授乳、家事などを一緒に整理し、本人の言葉を置き換えず窓口へ伝えられるよう支えましょう。
パパが進める、申請前の5つの確認
- 本人の希望:休息、授乳相談、育児の練習など、ママが受けたい支援を聞く。
- 対象条件:住民登録、利用日の月齢、里帰り・転居予定、施設の受入条件を窓口に伝える。
- 申請の順序:事前承認、利用票、面談が必要かを確認してから予約する。
- 総額と持ち物:減免後の金額、食事代、追加料金、キャンセル期限、必要な券や手帳を整理する。
- 当日の分担:送迎、上の子の世話、家の食事や洗濯まで引き受け、利用後も休めるようにする。
「調べておいたよ」と情報だけを渡して終わらず、本人の同意や面談が必要な部分を確認しながら、書類整理や日程調整を分担しましょう。話し合いには週1回10分の夫婦の作戦会議も使えます。
よくある質問
近隣の市町村の安い料金で利用できますか?
助成する自治体と施設の所在地は別です。住民登録のある自治体の対象者・委託先・申請条件で確認します。里帰り先での利用を希望する場合も、予約や支払いの前に窓口へ相談してください。
この記事に載っていない市町村は制度がありませんか?
掲載の有無は制度の有無を示していません。お住まいの市町村の母子保健担当・こども家庭センターに「産後ケアを利用したい」と相談し、対象月齢、利用先、自己負担、予約手順を確認してください。
訪問型なら掃除や料理もお願いできますか?
産後ケアの訪問は助産師等によるケアや育児相談が中心です。家事支援や子どもの預かりを希望する場合は、その希望を窓口に伝え、ヘルパー・一時預かりなど別の制度も確認しましょう。
出典は各比較表・本文の自治体公式リンクです。施設の受入状況や料金は変わる場合があります。申込前に利用日時点の条件をご確認ください。

