大阪府で産後ケアを利用するときは、市ごとに違う利用枠と「1泊2日の数え方」を確認しましょう。大阪市は宿泊1泊2日で2日分、堺市は1泊2日を1日分と数えるため、数字だけを比べると勘違いしやすくなります。
この記事では大阪市・堺市・豊中市の例を市区町村別に紹介します。府内すべての自治体・施設の一覧ではありません。
情報確認日:2026年9月20日。写真はAI生成イメージで、実際の施設・利用者ではありません。
大阪府内3市の産後ケアを比較
| 市 | 利用枠 | 課税世帯の料金の目安 |
|---|---|---|
| 大阪市 | 宿泊7日、通所7日、訪問5回 | 宿泊1泊2日4,250円、通所1,500円、訪問500円 |
| 堺市 | 宿泊7泊、通所7日、訪問3日、全体で14日まで | 通常は宿泊5,200円/泊、通所2,600円、訪問3,500円。合計5回まで減額あり |
| 豊中市 | 宿泊・通所・訪問を合わせて10日 | 宿泊1泊2日3,000円、通所7時間500円・9時間1,000円、訪問500円 |
食事数・滞在時間・追加費用は市や施設によって異なります。市の制度上の対象月齢に入っていても、希望施設の受入月齢が短い場合があります。
大阪市|妊娠8か月から登録し、承認後に施設へ予約
大阪市に住所がある出産後1年未満の母親と乳児で、産後ケアを必要とする方が対象です。2026年4月に対象要件が見直され、心身の不調や育児不安の有無だけで判断しない制度になっています。ただし、感染症や入院・医療的介入が必要な場合などには利用できない条件があります。
宿泊は午前10時〜翌日午後7時を上限とした1泊2日・5食で4,250円、その後1日ごとに2,125円。通所は午前10時〜午後7時を上限とする2食付きで1,500円、訪問は2時間程度で500円です。非課税世帯・生活保護世帯は宿泊1泊2日2,500円、その後1日ごとに1,250円、通所1,000円、訪問無料になります。
宿泊1泊2日を2回使うと4日分を消費します。1日に使えるサービスは1種類・1施設のみで、訪問は1日1回までです。多胎児の加算はありません。
- 妊娠8か月以降、希望日の2週間前までに行政オンラインシステムまたは居住区の保健福祉センターへ登録申請する。
- 利用承認通知書を受け取る。
- 対象施設へ予約し、遅くとも希望日の前々日(閉庁日を除く)までに申し込む。
- 利用当日は承認通知書を持参する。
大阪市外からの里帰りは、住民票のある自治体からの依頼と費用負担が必要です。まず住民票のある自治体に相談してください。
出典:大阪市「産後ケア事業について」。
堺市|5回までの減額は申請時に申し出る
堺市は1歳未満の赤ちゃんと母親を対象に、宿泊・デイサービス・訪問を実施しています。宿泊・デイサービスでは、周囲の支援がなく育児不安や疲れで自宅での子育てに困難を感じていることなどが条件です。訪問は産後ケアを必要とする方が対象で、家族の同席も可能です。
通常料金は宿泊1泊2日・3食付き5,200円、デイサービス2食付き2,600円、訪問2時間または3時間3,500円。3種類を合わせて5回まで減額でき、宿泊3,500円、デイサービス2,300円、訪問1,000円になります。申請時に希望を伝え、利用当日は減額料金利用票も提示してください。
非課税世帯・生活保護世帯は宿泊1,300円、デイサービス700円、訪問500円です。多胎児の宿泊・通所には加算があり、そのほか実費が生じる場合もあります。支払い後の世帯区分変更による返金はできないため、事前の確認が大切です。
妊娠28週から申込でき、希望日の10日前まで(開庁日)に居住区の子育て支援課へ相談します。電子申請も可能ですが、宿泊・デイサービスは申込後の面談が必要です。利用決定は出産後に行われます。決定通知書が手元に届いてから予約し、通知前の利用や必要書類の提示がない場合は自費になることに注意してください。
出典:堺市「産後ケア事業」。
豊中市|2026年4月から10日、10月から予約方法も変更
豊中市は原則として登録時・利用時とも市内に居住する、出産後1年未満の産婦と子どもで、心身の不調や育児不安がある方が対象です。2026年4月から、利用上限が3種類合わせて10日に増えました。
課税世帯の宿泊は原則午前10時〜翌日午後7時・5食付きで1泊2日3,000円、その後1日ごとに1,500円。通所は7時間・1食500円、9時間・2食1,000円、訪問は2時間500円です。非課税世帯・生活保護世帯は宿泊1泊2日1,000円、その後1日ごとに600円、通所200円または400円、訪問200円です。非課税の判定は本人だけでなく世帯全員で行います。
妊娠32週以降、希望日の10日前までに電子申込で利用登録を行い、利用登録承認通知書・利用管理表を受け取ります。利用登録と施設予約は別の手続きです。
9月までと10月以降の予約の違い
2026年9月30日申込分までは、出産施設以外で初めて使う宿泊・通所施設などの調整は市が行います。出産施設、訪問、利用歴のある施設への再予約などは直接予約できます。
2026年10月以降は、出産施設以外での初回利用も含め、すべて各施設へ直接予約できる案内になっています。予約時には利用登録承認通知書・利用管理表を手元に用意してください。9月と10月をまたぐ予定では、申込日と希望日を伝えて市に確認すると安心です。
出典:豊中市「産後ケア事業のご案内」。
パパは日数と書類を管理し、本人が休める準備を
候補を探したら、ママの希望を聞き、交通手段・上の子の対応・帰宅後の家事を分担しましょう。承認通知書や利用票の保管場所を共有し、残りの利用日数も記録しておくと、次の申込を一人に任せずに済みます。
パパが進める、申請前の5つの確認
- 本人の希望:休息、授乳相談、育児の練習など、ママが受けたい支援を聞く。
- 対象条件:住民登録、利用日の月齢、里帰り・転居予定、施設の受入条件を窓口に伝える。
- 申請の順序:事前承認、利用票、面談が必要かを確認してから予約する。
- 総額と持ち物:減免後の金額、食事代、追加料金、キャンセル期限、必要な券や手帳を整理する。
- 当日の分担:送迎、上の子の世話、家の食事や洗濯まで引き受け、利用後も休めるようにする。
「調べておいたよ」と情報だけを渡して終わらず、本人の同意や面談が必要な部分を確認しながら、書類整理や日程調整を分担しましょう。話し合いには週1回10分の夫婦の作戦会議も使えます。
よくある質問
近隣の市町村の安い料金で利用できますか?
助成する自治体と施設の所在地は別です。住民登録のある自治体の対象者・委託先・申請条件で確認します。里帰り先での利用を希望する場合も、予約や支払いの前に窓口へ相談してください。
この記事に載っていない市町村は制度がありませんか?
掲載の有無は制度の有無を示していません。お住まいの市町村の母子保健担当・こども家庭センターに「産後ケアを利用したい」と相談し、対象月齢、利用先、自己負担、予約手順を確認してください。
訪問型なら掃除や料理もお願いできますか?
産後ケアの訪問は助産師等によるケアや育児相談が中心です。家事支援や子どもの預かりを希望する場合は、その希望を窓口に伝え、ヘルパー・一時預かりなど別の制度も確認しましょう。
出典は各比較表・本文の自治体公式リンクです。施設の受入状況や料金は変わる場合があります。申込前に利用日時点の条件をご確認ください。

